最終更新日 2004年1月1日
フランスは旅行者も多いし、情報も多いですが、確かに街はきれいだし、皆おしゃれだし、魅力的な国です。
国名 | フランス共和国 |
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国土 | ヨーロッパ大陸の西部、大西洋と地中海に接する |
気候 | Cfb |
人口 | 約5838万人(1996) |
民族 | フランス人など。 |
宗教 | カトリック |
首都 | Paris、パリ |
経済状況 | 一人当たりGNP26,270ドル(1996) |
時間 | GMT+1で日本より8時間遅れている。ただし夏はサマータイムで1時間繰り上がる。 |
国番号 | 33 |
観光客 | 6011万人(1995) |
インド・ヨーロッパ語族ロマンス諸語のフランス語。
英語は、通じる、通じない、通じないふりをする、など様々な説があるが、旅行した範囲では通じた。ただ、フランス語を話すと明らかに喜ぶ。レストランで、「おすすめは何ですか?」と聞いたら、大喜びして握手してくれた。発音がおかしいと、何度も発音練習をさせられたりする。
Rの音はのどから出すような音で発音が難しく、一生懸命言っても、言い直されて確認されてしまう。Jus d'Orangeとか。南仏の街Arlesとか。
おはよう/こんにちは | Bonjour | ボンジュール! |
こんばんは | Bonsoir | ボンソワー |
ありがとう | Merci | メルシィ |
ごめんなさい | Pardon | パルドン!人にぶつかったときなど。このマナーはかなり徹底しているようなので注意。 |
さようなら | Au revoir | オー・ルヴォワッ |
買い物が終わったら、お互いにMerci, Au revoirといって終了しているようだ。
フランス・フラン(franc Francais, F)、補助通貨単位(1/100)がcentime、1F=約15円だったが、ユーロに移行した。ユーロの補助単位は未だにcentimeと呼ばれているようだ。centとするとフランス語では100という数字と紛らわしいかららしい。
日付 | 場所 | レート |
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2000年8月30日 | Paris中心部 | 1FRF= 14.7710円 |
2003年9月2日 | クレジットカード | 1€=128.2400 |
2003年9月3日 | Paris市内のATM | 1€=132.7900 |
2003年9月3日 | Sant Lazare駅で100€を現金化 | 100€→93.50€ |
2003年9月3日 | VersaillesのATM | 1€=132.7938 |
2003年9月4日 | Avignon市内のATM | 1€=133.1200 |
2003年9月4日 | クレジットカード | 1€=132.1238 |
2003年9月5日 | Avignon市内のATM | 1€=133.9950 |
2003年9月5日 | クレジットカード | 1€=132.1237 |
2003年9月6日 | クレジットカード | 1€=132.1257 |
2003年9月6日 | クレジットカード | 1€=132.1230 |
2003年9月7日 | Nice市内のATM | 1€=136.1000 |
2003年9月7日 | クレジットカード | 1€=132.0561 |
クレジットカードは自由に使えるし、日本円も町中で両替できる。クレジットカードの方が若干レートがよいが、ATMもそれほど悪くない。
これはなかなか難しい。私の基準は以下のようにした。
メニューの段階で、サービス料込みの料金か書いてあるので、良く確認すること。Service est comprisなどと書いてあれば含まれている。サービス料が込みであれば、一人1~2€とか、総額の5%くらい色をつけて支払った。2003年の旅行ではクレジットカードで支払った場合、いつもチップを書く欄がなく、いきなり金額だけが書かれていてサインを求められたので、現金でテーブルの上に少し残した。ちなみに、他のテーブルを観察すると、客が去った後も何も残っていないようだ。実はみんなあんまり払っていないかもしれない。考え方として、普通はあまりおかず、サービスが良ければ色をつける、といった程度のように感じた。
カフェなどであれば、端数をまとめて払ってしまえばよいと思う。どうせ小銭は使わないし。
これも難しいが置き忘れなければ、小銭があれば、部屋に1€くらい。荷物を運んでもらったときもそれくらい。
料金の10%くらいでしょうか。端数を丸めて。
日本人は短期の観光の場合不要。
2つ穴のもので、電源も220V。
電話番号は10桁で、市外局番という概念はないらしい。
電話回線のコネクタは薄っぺらい板のような形のもので日本と全く違う。変換コネクタを持っていくか、電話機に刺さっているものを引っこ抜いてつなぐ。
ただし、2003年に泊まったホテルは両方とも、電話機に日本で使われているものと同じ形の穴がデータ通信用に着いていたので、そこにケーブルを刺して利用した。
フランス旅行の情報がとても良く集まっている。非常におすすめ。
Parisは今まで3回訪問しています。
第1回目は、パリ・ロンドン旅行として、1996/8/24に成田からJALでフランス(Paris)Aeroport Charles de Gaulleに同日着、空港バスでCharles de Gaulle-Etoileまで、メトロに乗り換えてRepublique駅下車、Holiday Inn Republiqueに4泊。
8/28にRoissybusでAeroport Charles de Gaulleに移動、British Midland航空でLondonに出発した。
第2回目は、ベルギー・オランダ・ドイツとして、2000/8/29に成田からANAでフランス(Paris)Aeroport Charles de Gaulleに同日着、空港バスでCharles de Gaulle-Etoileまで、メトロに乗り換えてRepublique駅下車、Hotel Bristolに2泊。
8/31にGare du Nord(北駅)からTGV TallysでベルギーのBrusselsに出発した。
第3回目は、イギリス、フランス、イタリア家族旅行として、2003年9月2日(火)にEurostarでLondonからParis Nord駅に到着し、メトロでSaint Augustinまで行き、Pavillon Saint Augustinに2泊。
9月4日(木)にSaint AugustinからメトロでLyon駅からTGVでAvignonに出発した。
Charles de Gaulle空港は兎が多い!着陸して滑走路を走っていると兎が走っているのが見える。空港はちょっと前衛的な、でもあまり実用的とは思えないデザイン
空港からParis市内までは、AIR FRANCEのバスで移動することが出来る。空港ターミナルを出たところにバス乗り場と切符売場があり、切符を買ってから乗る。2000/8/29時点では、CDGからは、Porte Maillot-Etoile行きの2番、ORLY行きの3番、Gare de Lyon-Montparnasse行きの4番という系統がある。市内に行くには2番に乗る。2番は5:45-23:30まで12分おきに出ている。
2003年の9月にイギリス、フランス、イタリア家族旅行で行った際は、Londonから初めてユーロスターでParisに来た。ビジネス客で混んでいる、という噂があったので、日本でチケットを買っていった。食事をしてみたい、とのことで1等にした。この場合、1人3万円くらいかかるのだが、両親は60歳以上なので、割引料金が適用された。
Londonの発着駅は、Waterloo駅。自動改札があったが、私達の券は日本で買ったもので、磁気テープがついていなかったので、人間の改札を通った。改札の中は両替所や店があるが、私達は1等なので、きれいなラウンジで時間をつぶすことができた。なお、この両替所ではコインも両替できるようなことを言っていた。
テレビ画面でホームを確認して、プラットフォームにのぼると例の黄色い電車が待っている。汚れているが。
Londonを出発してから、イギリスを走っている間は在来線を走っているらしく、スピードは出ない。1等なので食事が出てきて、2つくらい選べる中からスモークサーモンのようなものを頼んだ。座席まで運んでくれる。アルコール付きで悪くないが、あまり量は多くない。
海を越えるときのトンネルに入る前には、その旨のアナウンスがされる。トンネルを通っている時間は、20分くらい。
フランスにはいると専用軌道に入るのか、急に速度を上げる。スピードが出ると300km/hに達したとかアナウンスされる。
時差の関係で時刻表で示される時間より1時間短い、3時間半ほどの旅でParisのNord駅に着く。
1996/8/24-8/28に4泊。全日フリーのパック旅行だったので、旅行代理店によって決められた。
パリ中央部のやや西部のRepublique広場に面している。
こぎれいなホテルで、朝食が何よりも充実していた。最後の朝は、出発が早く、朝食が食べられずに残念!
2000/8/29-8/31に2泊。日本の旅行代理店で予約して行った。土地鑑がある、Republique広場の近くにあったので選んだ。
パリ中央部のやや西部のRepublique広場に面している
あまり高くないホテルだったので、Holiday Innのように立派なホテルではなかった。簡素なレセプションで、従業員も移民の人のようだった。部屋は古いが広く、タオルもずいぶんと使ったもののようだったが、パリっと洗濯してあって清潔。部屋は道路に面していていろいろな音が聞こえてきて楽しい(どこでも寝られる私は音は気にならない)。
Bristol Republiqueの部屋の写真(2000年8月、36KB)
若い旅行者も多く泊っているようだ。朝食はクロワッサンとコーヒーのみという極めてシンプルなものだったが、やはりクロワッサンはおいしい!
2003年9月に2泊。日本の旅行代理店で予約して行った。今度もRepublique広場の近くにしたかったのだが、とれずにここになった。
16, RUE DE LA PEPINIERE, 75008 Paris
phone 01-53049696
fax 01-40080777
saintaugustin@leshotelsdeparis.com
なかなかこぎれいなホテルだった。Saint Lazare駅にも歩いていける。
Pavillon Saint Augustinの室内の写真(2003年9月、9KB)
メトロとして有名。Londonでイギリス人が、地下鉄ならパリのものが良く出来ていると言っていたが、極普通だと思うが。中で、人形劇をやる人がいたり、かなりにぎやか。これにはびっくりした。
ただ、2003年に行ったときは、そういうものは全く見なかった。なくなっちゃったのかな?
フランスの鉄道であるSNCFの、北方面への列車が発着する。ベルギーへはここからTGV Tallysで行くことが出来る。TallysはTGVと同じ種類の車両を使った赤い列車である。Tallysは日本の新幹線に比べて小さく、車両の幅が狭い。席の並びが4列なので狭くはないが。また、引き込み線の多いヨーロッパでは、日本の新幹線のように上りと下りで座席を回転させるようなことはしてないので、ベルギーへは後ろ向きで乗ることになった。
TGVの地中海線はこの駅から発着している。Lyonという街にLyon駅というのがあるらしく、正確に言うにはParisのLyon駅、ということらしい。
Lyon駅のTGV地中海線の写真(2003年9月、31KB)
一般的にはおいしいといっていいでしょう。やはり。皆ゆっくりと、かつ大量に食べている。それにも関わらず太った人がいないのは不思議である。第1回目の訪問で最初に泊まった夜、ホテル近くのレストランで食事をしたが、我々はコース料理で運ばれてくる食べ物の間で、時間が空いてしまう。一方、隣のカップルは非常にゆっくり食べているようだが、皿いっぱいの牡蠣を全て食べてしまっていた。別の日にシャンゼリゼ通り近くのレストランで鰯を頼んだところ、塩焼きが6匹も出てきた。何とか食べて、デザートも頼んだら、大皿にアイスクリームが乗っていた。全部食べたら苦しくなって、シャンゼリゼ通りで動けなくなってしまった。
ただ、2回目に行ったとき、カフェで安い食事をしたときに食べたハンバーグはあまりおいしくなかった。やはり、場所によるみたいである。
1996年のパリ最後の晩に、ごちそうを食べようと行った店。二人で1000Fくらい使ったが大満足だった。オマール海老を食べ、デザートを薦められたがさらにフォアグラを食べ、ワインを2本あけ、デザートを食べてきた。5か国語会話集を元に、「お奨めは何ですか?」とフランス語で言ったところ、年配のウェイターに大受けして握手してくれた。
39,Ave des Champs Elysees 75008 Paris
Tel: 01 53 93 97 00
シャンゼリゼ通りにある店で、2003年に家族4人で行った。それぞれメインを食べて、ワインと水を飲んで、€137.50(サービス料は含まれている)。値段も高く、味もそれなり。
カフェは至る所にたくさんある。勝手に座って、注文を取りに来るのを待てばよいものらしい。
もともとは駅だったという建物を使った美術館。
2003年に行った際は、夕方から行ったので、€5で入場できた。
いつも女性用のトイレが混んでいる。男性用と同じ便器しかないからみたい。女性の行列をよそ目に男性用に入ろうとしたら、なかなかおばさんが出てきてびっくりした。まあ、気持ちはわかるけども。
上まで登ることが出来る。足毎に行列が出来ている。1996年にはじめていったとき、足のうち一番行列が短いところに並んで登ったら、そこだけエレベーターではなく階段で途中まで登らなければならなかった。
最上階まで行くには、エレベーターを途中で乗り換える必要がある。
なんと言っても眺めは良く、パリの全体を見渡すことが出来る。
ロータリーの真ん中にあって、いつもどこから行けばいいかわからなくなる。地下道がたくさんあるのだが、なかなかたどり着けない。シャンゼリゼ通りにある地下道入り口から入っていくのが正解のようだ。
凱旋門から、コンコルド広場まで一直線に伸びている。凱旋門よりの半分は、店がたくさんあって繁華街になっていて、そこから先は公園のようになっている。
凱旋門を背にしてシャンゼリゼ通りを見た写真(2000年8月、20KB)
これまた巨大な建物で、ミロのビーナスやモナリザがある。
2003年に行った際は、夕方から行ったので、€5で入場できた。
ルーブル美術館付近のParisの町並みの写真(2003年9月、36KB)全体的に白い建物が多い。
セーヌ川の真ん中にあるCITE島にある寺院。観光客多し。
エッフェル塔からも、街の北側がぽこっと出っ張った丘になっているのが見える。これがモンマルトルの丘。
エッフェル塔から見たモンマルトルの丘の写真(2003年9月、45KB)
メトロのAnversからにぎやかな商店街を通り抜けて登っていくと、サクレ・クール寺院(Basilique du Sacre-Coeur)が見える。この寺院の前から登ることも出来るし、左に行って、ケーブルカーで登るかその脇の階段で上ることが出来る。サクレ・クール寺院も上に上ることが出来る。
サクレ・クール寺院を見上げたところの写真(2003年9月、26KB)前が階段で上っていける。
この上から見下ろすParisの景色もなかなか眺めがよろしい。
サクレ・クール寺院を背にしてParisを見渡した写真(2003年9月、36KB)最近の車のCMにもこの眺めがありますね。
サクレ・クール寺院の左に入っていくと、テルトル広場(Place du Tertre)というところに行って、似顔絵をたくさん描いている。書いてもらったこともあるが、持ち歩くのも面倒だし、あんまりおすすめできない。
なんだかギリシャにある建物のようで、教会っぽくない教会。街の真ん中にあるので、あたりは結構騒々しい。
これまた立派な建物。マドレーヌからオペラの間は繁華街になっている。
前にあるカフェからOPERAを見上げた写真(2003年9月、34KB)
近代的な高層ビルで、これまた上って景色を楽しめる。ただし、周辺はあまり情緒などない、普通の街である。
2003年に行った際に、ちょっと足をのばしてVersaillesまで行った。
Versaillesに行く方法はいくつもあるので、Parisの中で都合の良いところから行くことが出来る。
そこで、滞在ホテル近くのSaint Lazare駅からSNCFで行くことにした。窓口がいくつか分かれているのでちょっと迷ったが、Versailles rive Doroite駅までの切符を買った。どうも、Doroiteという発音が彼らのものと違ってしまうのだが。この方面の電車の路線は途中で分岐しているのでどきどきしたが、無事にVersailles rive Doroite駅まで到着した。
Versailles Rive Droite駅の写真(2003年9月、37KB)
ここから出て、向かいにある道を左に歩いていき、途中で右に曲がっていくと並木道のような道になる。
Versaillesに向かう道の写真(2003年9月、51KB)
この道を突き当たるとVersailles宮殿に着く。とりあえず、とても広い。
メインの宮殿(Chateau)の横を通っていくと向こう側にはるか遠くまで広がる庭園がある。
宮殿の裏にある広い、広い庭の写真(2003年9月、26KB)
庭園の入り口に切符売り場があるのだが、掲示はフランス語だけだから、ちょっとわかりにくい。庭園だけを見学できる券とか、いろいろな建物に入れる券があるようだ。
その庭園のなかに離宮のようなものがいくつかあって、それも見学できる。
Gardenだけか、Palaceも見たいか、と聞かれたので、Palaceも見られる券を€で買った。券には、"Gd.APT Ch.ROI Gd-Pt TRIANON JARDIN"と小さく書かれているが、これがこの券で入れる場所を示しているらしい。"Gd-Pt TRIANON"というのは、庭園の真ん中まで行って、右に入っていったところに、ぽつぽつとある大トリアノン、小トリアノンのこと。ここまでは結構歩く。JARDINは庭園のこと。
庭園の中にある小トリアノンの写真(2003年9月、27KB)
歩くと結構ある大トリアノン、小トリアノンと庭園の入り口にある宮殿(Chateau)は、観光地にあるような芋虫のように長い車で移動できる。庭園の外側を大きく迂回して走っている。どの区間を乗るかで値段は異なっている。
帰りは、宮殿から近いVersaille Rive Gouche駅からRER C5でParisの中心部まで戻った。
イギリス、フランス、イタリア家族旅行として、2003年に行った際は、9月4日(木)に地下鉄でParis Lyon駅まで行き、TGVでAvignonへ向かった。
フランスの南部、Provence地方にある都市。街自体はこじんまりとしていて、壁に囲まれている。なかなか居心地が良い街だと思う。
イギリス、フランス、イタリア家族旅行として、2003年9月4日(木)にParisのLyon駅からTGVで到着。CLOITRE ST LOUISに2泊して、9月6日(土)にAvignon Centre駅からMarseille経由でNiceに発った。
なお、Avignonに滞在中の9月5日(金)には、Pont du Gareを日帰り訪問した。
9月4日(木)にParisからAvignonへ向かった。まず地下鉄でParis Lyon駅まで行った。AvignonへのTGVのチケットは、日本からインターネットで早割のようなものを予約してあり、予約後に表示されるPDFファイルを印刷したA4の紙がチケットになっている。ただ、後日乗るAvignonからNiceまでのチケットは、SNCFの駅で受け取る必要があった。そのため、Paris Lyon駅で受け取っておくことにした。
まず、駅の中の壁際にあるATMの機械で受け取ろうとした。予約に使ったクレジットカードを使って操作をしたのだが、なぜか突然GUIが落ちてCUIの画面になってしまい、"Program terminated"のようなメッセージが出てきた。そのため、ATMを離れて知らんぷりをした(ごめんなさい)。
結局窓口でクレジットカードを見せて手続きし、あっさりとチケットを入手することが出来た。
今回Avignonへ行くために乗るTGV6193の乗り場は、Lyon駅でも奥まで歩いていったところにある乗り場から10:44に出発した。
Parisを離れるとすぐに平原で農業をしている、という風景になる。山はあまりなく緩やかな起伏の平原を突っ走っていく感じである。日本の新幹線と大きな違いを感じるのは、「地面をいきなり走っている」ところだと思う。日本の新幹線の場合、電車しか通らない専用軌道を突っ走るが、このTGVは、まるで在来線のように、囲いも何もない線路の上を走っていく。人や車でなくても、動物が線路に入ってきたらどうなるんだろう?
Avignonには、街に面したAvignon Centre駅があるが、TGVは基本的にそこから結構離れたAvignon TGV駅に止まる。日本で言えば、新横浜、新神戸といったところだろうか。ただし、日に何本か、所要時間は若干長いものの、Avignon Centre駅に止まる経路をとるTGVがあって、今回乗ったTGV6193はそのタイプである。
Avignon Centre駅を降りると、気温もParisよりも高く、さんさんと日が差していて、南仏に来た、ということを感じさせる。駅から出て、正面の横断歩道を渡ると、Avignonの街を囲んでいる壁の間から街に入ることが出来る。歩いてホテルCLOITRE ST LOUISに向かった。
駅からAvignonの街への入り口の写真(2003年9月、43KB)
2003年9月4日~6日に2泊した。Avignonは初めてだったので、駅から近いということで、日本の旅行代理店で予約して行った。
20, rue du Portail Boquier - 84000 Avignon
phone 04 90 27 55 55
fax 04 90 82 24 01
hotel@cloitre-saint-louis.com
古い建物を利用したホテルということだが、とても気持ちの良いホテルだった。私が滞在した部屋はまあ普通の部屋だったが、両親が利用した部屋は別館のような建物の部屋で、とても美しい部屋だった。
朝食も中庭に面したレストランでゆっくりととることが出来る。
Cloitre Saint Louisの中の写真(2003年9月、16KB)
Parisと同じフランス、といってもAvignonに来ると随分と料理も雰囲気が変わってくる。Parisはいじくり回したフランス料理、という感じがするが、Avignonに来ると、シンプルでオリーブオイルたっぷりの料理、といった感じ。2日にいったどちらのレストランも非常に良かった。
349 Rue du Lima 84000 Avignon
phone 04 90 86 80 90
9月4日に、Saint-Benezet橋から戻ってくる近くにあるレストランに入った。夕食はどこにしよう?と思っていたところ、屋外の机にテーブルクロスを準備していたりして、雰囲気が良かったので入った。
いろいろなメニューがあったのだが、1つのプレートにたくさんの食材を盛り合わせにしたものを家族4人で頼んだ。見た目にも美しく、とても満足した。
店員の感じも良く、値段も4人でチップなしで€105。とてもおすすめ。
頼んだ料理の写真、ちょっとぴんぼけ(2003年9月、37KB)
9月5日に行ったレストランで、Rue Joseph Vernetにある。ガイドブックに載っていて、実際に見ていて良さそうだったので入った。ちょっと高めだが。庭がレストランのようになっていて、雰囲気はとても良い。
シーフードも充実していて、家族でいろいろ頼んでみたが、どれもおいしかった。ワインを2本ほど頼んで、4人でチップなしで€234.50だった。
私自身は世界史にあまり明るくないので知らないのだが、世界史に詳しい人にはAvignonha特別な街らしい。なんとここにローマ法王庁が置かれていた時期があるということである。この法王庁と、歌(これも訪問するまでよく知らなかった)で有名なAvignonの橋(Le Pont Saint-Benezet)がAvignonの観光の中心となる。それ以外にもおみやげ物屋もProvenceの雰囲気満点の素朴な陶器や石けん、ハーブ、名物の蝉の形をした飾りなどがあって、楽しい。
駅から、目抜き通りであるCours Jean Jauresを歩いてすぐにある観光案内所で地図などの資料をもらい、いざ観光に。
法王庁跡。入場すると携帯側のオーディオガイドを貸してくれ、日本語もあるので、説明を聞きながら回る。結構部屋が多い建物で、日本後の説明もかなり詳細。
Avignonと言えば、Saint-Benezet橋。法王庁から続けていこうと思ったのだが、迷ってしまってすぐにいけなかった。ここでも携帯側のオーディオガイドを聞きながら見学できる。この橋は途中までしか残っておらず、他は崩れてしまっていてもはや実用にはなっていない。端から見ると、対岸まではすぐのように見えるが、この対岸は「中州」であり、本来はもっと先の本当の対岸までつながっていたらしい。
Saint-Benezet橋の写真(2003年9月、32KB)
Saint-Benezet橋の上の写真(2003年9月、22KB)
Pont du Gardはローマ帝国時代に作られた巨大な水道橋である。当然のように世界遺産。Avignonから9月5日(金)にバスで日帰りで訪問した。
Pont du Gardには、Avignonからバスで向かった。ガイドブックによればAvignonからPont du Gardに行くバスはある程度ある、ということであった。しかし、現地の観光案内所で最初に聞くと、「8月いっぱいまでは結構本数があるが、9月にはいると少ない」とのこと。「Nimesからならもっとあるかも知れないが、バスターミナルで調べて・・・」という頼りない返事。実際にバスターミナルで調べると、早朝、朝、夕方の3本くらいしかバスがなかった。そこで、昼に行って、夕方に帰ることにした。
バスはAvignonのバスターミナルから出る。これは、駅近く、壁の外に建物で、切符売り場、待合室もあるしっかりしたものである。
切符は運転手から、ということだったので、到着したバスの運転手から切符を買って乗り込む。1人片道€5.80で、4人で€23.20である
バスはいろいろなところに止まりながら走る。Pont du Gardは終点ではないので、どこで降りていいかよくわからない。ここだ、と運転手に言われて降りたところはロータリーになっていて、周りには何もない。こちらがPont du Gardだという標識も見つからない。
Avignonからのバスを降りた停留所の写真(2003年9月、22KB)
仕方なく、運転手が言った方向に歩いていくと、駐車場の入り口があり、Pont du Gard関連の施設に着く。大型バスが多くて、団体で訪れる客が多いようだ。社会科見学?か何かできている子供の集団もいた。
橋自体は無料で見ることが出来る。併設してある博物館等の入場は有料である。
建物を過ぎてしばらく歩くと、突然水道橋がある。これはさすがにでかい。水道橋の横に密着するように橋がかけられていて、その橋から水道橋を見ることが出来る。また、水道橋の両側の対岸で、少し上ったところから橋を眺めることが出来る。
水道橋の上は溝のようになっていて、ここを水が流れたらしい。ふたがところどころにかかっている。絵はがきなどを見ると、昔はここの上を歩けたらしいが、今はフェンスで入れなくなっている。残念。かつて橋からさらに水が流れていたと思われるところは埋まっているのか判別できない。
水道橋が終わっているところ(手前側)の写真(2003年9月、33KB)
水道橋の上の部分の写真(2003年9月、32KB)ここが水を流れていた。今は入れない。
時間が十二分にあることもあって、博物館などに入るチケットを購入して、見学した。なかなか勉強になる。わかったことは大体以下の通り。
帰りのバスについて聞こうと思ってinformationに行ったら、話しかけた相手の係員は日本人だった。そこでいろいろ話を聞くと、やはりこの時期になるとバスが減ってしまうということだった。さらに、シーズン中のバスはこちらの駐車場まで走ってきて客を降ろすとのこと。せめて9月まではやってくれればいいのに、と思った。ロータリーまで戻ってバスの乗り場を探したが、これがわかりにくい。
9月6日(土)、Avignon Centre駅まで歩いて行き、Niceへ向かった。
フランスの南部、Cote d'Azur地方にある超有名な観光都市。青い海が美しい街。確かに観光地で観光客でいっぱいですが、居心地は悪くないですね。
イギリス、フランス、イタリア家族旅行として、2003年9月6日(土)にAvignonのAvignon Centre駅からMarseille経由でで到着。BEAU RIVAGEに2泊して、9月8日(月)にMilanoに発った。
なお、Niceに滞在中の9月7日(日)には、Monacoを日帰り訪問した。
9月6日(土)AvignonからNiceへ向かう。Avignon Centre駅まで歩いて行き、TER17703で9:48にMarseilleに向けて出発した。これは日本からインターネットで予約していたもので、Niceに行くのであれば、街から遠いAvignon TGV駅に行くよりも便利だと思う。Avignon Centre駅からNice Ville駅までは€36.60。TERは日本でいう特急のようなもののようだ。電車が途中でしばらく停車してしまって、乗り換えに間に合うか少しどきどきした。
Marseille St Charles駅でTERを降り、TGV6171に乗り換えて、Niceに向かった。このTGVはとても混雑していて、日本で予約しておいて良かったと思った。TGVはしばらく陸に入るが、しばらく走ると、海に出る。この瞬間がとても美しい!!! フランスの地中海に面したCote d'Azurは、山が海にせり出したような地形になっているので、緑色の山、赤い屋根の家々、青い海のコントラストがとても美しい。途中で水兵の一団が乗り込んできて、混み合うが、彼らはCanneで降りていった。
Niceに近づいてくると、本当に海沿いを走る。海水浴場がたくさんある。日本の新幹線のように軌道の上を走っているのではないので、本当に海水浴場の砂浜を走っているかのように、目の前に砂浜で泳いでいる人が見える。
すっかりと車内もリゾート気分になって、終点Nice Ville駅に到着。
TGVが接続されているところの写真(2003年9月、39KB)鼻先の部分が開いて、接続できるようになっている
駅に隣接した観光案内所で地図を入手。結構立派なもので、さすが観光地だと思った。Nice Ville駅は街の中心にあるのだが、リゾートホテル群はそこから1kmほど歩いた海岸沿いにある。そこで、徒歩で歩いていった。一緒に行った両親は日差しの中を歩いて大変そうだった。
2003年9月6日~8日に2泊した。せっかくの観光地Nice、ということで四つ星ホテルを奮発した。
24, rue Saint-François-de-Paule - 06300 NICE
phone 04 92 47 82 82
fax 04 92 47 82 83
info@nicebeaurivage.com
部屋は残念ながらシービューではなかったがなかなかきれい。ただ、私が滞在した部屋にあった金庫はうまく動かなかった。クレジットカードを鍵がわりに登録して使うものなのだが反応しない。受付でその旨行ったのだが、週末だったこともあるのか治らなかった。隣の部屋のものを使ったので問題はなかったが。
ホテルにはプライベートビーチがある。これは、海岸のある程度の長さを区切ってあるだけなのだがちょっとリッチな気分になる。入ってみたが、特にチェックをされるようなことはなかったが。
受付の女性は最後の日にチェックアウトしたときに、電話で客とすごいやりとりをしていてびっくりした。「今忙しいのよ、客が前にいるのだから!」みたいな感じ。
Niceと言えば、シーフード、ということで期待していたがブイヤベースはなかなか良かった。
5, Rue Massena 06000 NICE
phone 04 93 82 15 93
fax 04 93 88 20 93
E-mail: info@lamaisondemarie.com
Niceの1泊目、どこに行こうかと言うことでガイドブックに載っていた店に行った。ちょっと入り口は狭いのだが、中庭も使った店内は結構広い。ブイヤベースを頼みたかったが、これは予約をしていないとだめ、ということなので、"little bouillabaisse"とかいうメニューがあったので、家族4人のうち、私を含めて3人が頼んだ。さらに、お約束のニース風サラダも注文。
まず、ニース風サラダ。これは1人分が、直径30cmくらいあるさらにどっさりの野菜、卵、オリーブといったもので、見た目も美しいがボリュームもたっぷりなもの。運ばれてきてびっくりした顔をすると、ウェイターが少しにやっとしていた。気合いを入れて全て食べた。おいしい。いつも海外に行って思うのだが、単純な生野菜が味が濃くておいしい気がする。
続いてメインのブイヤベース。これが巨大だった。やはり直径30cmくらいあるさらに、大きなエビ、鮭、白身の魚と何種類も入っている。さらに、大きなジャガイモもごろごろと入っていた。小さなパンのようなものやマヨネーズのようなものもついてくる。どうやって食べるのか聞くと、マヨネーズのようなものは好みでつける、パンのようなものはスープをふいて食べるとのこと。
あまりの多さに閉口したが、がんばって食べる。味は最高で、すばらしいものだった。半分くらい食べて相当お腹がいっぱいになったが、気合いで残り全てを食べた。ただ、最後のスープをパンできれいに食べる!という元気まではなかったが・・・。私は全部食べたが、同じものを食べたもう2人は思いっきり残して、苦しそうだった。以来、高谷家では、「ブイヤベース→おなかいっぱいで苦しい」というイメージができてしまったよう。おいしいので、私はまた食べてみたいのだけど。一皿を2人くらいで食べるとちょうどいいかも。
料理 | 単価 | 数 | 値段 | 説明 |
---|---|---|---|---|
1/2 EVIAN | €3.00 | 3 | €9.00 | ミネラルウォーター |
VICO COL BLC | €29.00 | 1 | €29.00 | 白ワインかな? |
SALADE NICOISE | €10.00 | 2 | €20.00 | ニース風サラダ |
PARANDOLE DE FARCIS NICOTS | €11.00 | 2 | €22.00 | 何かの前菜だった |
ASSIETTE DU PECHEUR | €24.00 | 3 | €72.00 | これがブイヤベース |
SCAMPI GRILLES | €27.00 | 1 | €27.00 | 1人はエビがメイン |
CAFE | €2.00 | 4 | €8.00 | 食後のコーヒー。さすがにデザートは食べられず。 |
合計 | - | - | €187.00 | これだけ食べてこれくらいなら、まあいいのでは。 |
36 Cours Saleya 06300 NICE
2泊目は、1泊目の「量」もあったので、軽くすませたいという話になって、観光客が集まるレストラン街で食べた。たくさん店があって、1つ目に入ったのだが英語メニューが高いものばかりだったので、店を変えて入ったのがここ。日本語メニューまで準備されていた。定食(Menuというと定食になる)を頼んだ。
私は子ダコをトマト風味で煮込んだ料理を食べた。まあ、悪くなかったが、1泊目と比較すると、値段相応という感じがした。
料理 | 単価 | 数 | 値段 | 説明 |
---|---|---|---|---|
VIEILLE TOUR | €16.80 | 1 | €16.80 | 多分白ワイン |
EVIAN BADOITE | €3.30 | 2 | €6.60 | ミネラルウォーター |
MENU A | €22.50 | 1 | €22.50 | 定食 |
MENU A | €16.80 | 3 | €50.40 | これも定食 |
合計 | - | - | €96.30 | 一日目に比べて半分くらいで済んだ。 |
駅から海に出るまで街が続いているが、海に出るまでは普通の都市の町並みで、観光地となっているのは海沿いが中心のようだ。
海岸に出ると、左右にビーチが広がっている。日は燦々と降り注ぎ、海の色は真っ青で、日本の海岸とは違う雰囲気。
日中Monacoに行った日、夕方に泳いでみた。泳いでいる人もいるが、ビーチで寝転がっている人が多い印象。日が傾いてきた夕方のせいもあって、水はやや冷たい。
あと、遠浅の海、というのではなく、いきなり深くなっていて、ちょっとビーチから離れるととたんに足が着かなくなる。陸から海を見ると、ビーチから離れると色が変わっているが、そのせいかも。
夕方になると、人はだんだん引き上げてしまって、寂しくなってきたので、少しだけ泳いだだけで上がった。
観光地であるせいか、Niceにはヨーロッパ各都市から定期便があるらしい。そのせいか、泳いでいても次から次へ空を飛行機が通り過ぎていく。
海岸を海に向かって左側に歩いていくと、突き当たった丘のようなところに上ることが出来る。階段があるので、元気があればそれを上っても良いが、エレベータが利用できる。これは上がるだけ、往復のどちらでも良いので、まずは上がるだけを利用した。窓口のおばさんはなかなか迫力満点だった。切符を買ってトンネルを入っていくとエレベーターがある。登り切ると、また道が続いている。いくつか展望が良い場所がある。ここからはNiceが一望できて、どのパンフレットやガイドブックを見ても、ここからの写真が載っている。また、丘の上にはちょっとした広場があって、売店もある。なぜか結婚式の車がたくさん止まっていた。
海の近くは観光客でにぎわっていて、レストランや店がたくさんある。観光客向けといってしまえばそれまでだが、観光地気分になる。
イギリス、フランス、イタリア家族旅行で2003年に行った際は、9月8日(月)にMilanoへと発った。本来は電車の予定だったが、NiceからMilanoへ向かう途中のMonaco(のMilano側)で、トンネル工事をしているため、SNCFはNice Ville駅からイタリアとの国境駅であるVentimiglia駅までをバスで振替輸送していた。そのため、バスで駅を出発した。
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