最終更新日 2018年6月26日
ベルギーは、公用語が3つあり、主要な2つの言語圏に別れているという不思議な国。小さな国でありながら、これぞヨーロッパという雰囲気があり、ビール、チョコレートをはじめとした食べ物もおいしい。
2017年に東欧・西欧旅行で訪問。
国名 | ベルギー王国、仏Royaume de Belgique、蘭Koninkrijk België、独Königreich Belgien、英Kingdom of Belgium |
---|---|
国土 | ヨーロッパ北西部に位置し、オランダ、ドイツ、ルクセンブルク、フランスと接し、北海を挟んでイギリスに面している。 |
気候 | Cfb |
人口 | 約1,016万人(1996)、約1,079万人(2012) |
民族 | オランダ系フラマン人58%、フランス系ワロン人32% |
宗教 | カトリック50%、無宗教も多い。 |
首都 | ブリュッセル |
経済状況 | 一人当たりGDP26,440ドル(1996)、一人当たりGDP36,235ドル(2008) |
時間 | 中央ヨーロッパ時間(GMT+1)、ただし夏はサマータイムで1時間繰り上がる。 |
国番号 | 32 |
観光客 | 556万人(1995)、719万人(2010) |
フランス語、オランダ語(フラマン語)、ドイツ語。
北部のフランデレン(フランドル)地方はオランダ語が公用語、南部のワロン地方はフランス語が公用語、ドイツ語が公用語の地域もある。ブリュッセルは、オランダ語圏にあるものの、フランス語が優勢。とにかくややこしい。日本人には理解に苦しむ。ブリュッセルでは全てが2か国語で書いてある。固有名詞でさえ(例えば南駅など)、2つの言葉の名前を持っている。ややこしい。広告も半分づつ書いてある。バスの行き先は、点滅して2つの言葉が変わりばんこに表示されている。なんだこれは。
特に地名がややこしく、駅などでどちらを伝えるのが正解なのかよく分からない。
かつてはベルギー・フラン(Belge Frandc, BF)、補助通貨単位(1/100)がCentime。2000年時点でユーロとは既に固定レートになっているようだった。
2002年にユーロに移行。
日付 | 場所 | レート |
---|---|---|
2000年8月31日 | Brussels BourseのEUROO GOLD | 1BF= 2.4876円 |
日本円はどこでも両替できる。クレジットカードも使える。
時刻を簡単に調べられる。列車のプラットフォームまできちんと表示される。
日本人は90日間まで必要ない。
ブリュッセルはベルギーの首都で、人口は約96万人。ベルギーのほぼ中央に位置している。
ベルギー・オランダ・ドイツの旅行の2番目の国として、2000年8月31日にTGV Tallysでパリから到着、2泊して9/2にアントワープに鉄道で出発した。
中欧・西欧旅行の最終目的地6都市目として、2017年8月18日(金)に鉄道でブリュージュから到着して1泊。ロンドン経由で帰国。
ベルギー・オランダ・ドイツの旅行の2番目の国として、2000年8月31日にパリの北駅からTGV Tallysで1時間25分、54.12EUR。Bruxelles Midi駅に到着した。
切符は出発1日前の8/30に買った。北駅の窓口で買った。座席は指定されている。
出発の日、Paris北駅からTGV Tallysに乗り込んだ。北駅からは、TGV Tallysだけではなく、EuroStarも出ている。フランをベルギー・フランに両替して乗り込んだ。
TGV Tallysは、TGVと同じ車両を使っている。色は赤に塗られている。車内は4列の座席で、車両は日本の新幹線より小ぶりな感じがする。また、座席を方向転換する、ということはしないようで、座席はずっと後ろ向きだった。乗り心地は滑らか。いかにもヨーロッパと言う感じの車窓の風景が続く。Brusselsに近づくと、原子力発電所のような建物が近くにみえてちょっとびっくり。
南駅は、フランス語とオランダ語で、Midi/Zuidのように表示されている。とてもきれいな駅である。飲食物の店もたくさんある。HOTEL RESERVATIONというコーナーがあったので、ホテルの予約をした。改装中なのか、殺風景で有機溶剤の匂いがぷんぷんするカウンターだったが、年配の女性がとても手際良く丁寧に予約をしてくれた。駅構内のInformationで、地図をもらった。南駅は地下鉄とプレメトロの駅になっている。
歩いてもいいよ、と言われたが、迷うといやなので、1日券を買って、プレメトロという、地下を路面電車が走っている乗り物で、中心部の駅であるBourse/Beursまで向かう(前がフランス語、後がオランダ語)。最初は反対向きのものにのってしまい、途中で気がついて折り返した。どこもきっちりフランス語とオランダ語で表示してあるのだが、英語ではあまり表示されていないので、なかなか大変である。
2017年8月18日(金)に鉄道でブリュージュから到着。
ほぼ時間通りの19:00ごろにICでBruxelles-Central駅に到着、歩いてすぐ近くの9Hotel Centralへ。地下道を通っていったが、機関銃を持った兵士二人組とすれ違ってぎょっとした。テロの前の2000年に来たときとは時代が違っていることを感じざるを得ない。
2000年8月31日-9月2日に2泊。Brusselsに着いて、南駅のHOTEL RESERVATIONで予約してもらったホテル。。
旧市街の中心部、Grand Place/Grote Marktのすぐ近くにある三つ星のホテル。
シングル2600BF-3500BF(朝食付き)
8/31は2600BFだったが、9/1は3500BFだった。南駅のHOTEL RESERVATIONで予約したので、ちょっと割引が効いていたみたいである。
Grand Placeからの道を入ってすぐのところにある。Tourist Informationも目の前である。Grand Placeでの夜のライトアップや歓声が部屋にいても感じられる。非常にこじんまりしたホテルだが、雰囲気はなかなかよい。泊まったのは、屋根裏部屋のようなところで、天井が高かった。ベッドはダブルで、バスルームも広い。シャワーだけど。1フロアには3~4室程度しかないようだ。
フロントの従業員は、とても愛想よく対応してくれる。
「いやあ。傘をとりに帰ってきたんだよ。」
「そうだね。今日は傘を持って行ったほうがいいね。」
なんて会話ができる。
朝食は1階で食べられるが、インテリアもきれいであり、食事の内容もバラエティーに富んでいておいしかった。
2017年8月18日(金)~8月19日(土)に一泊。ブリュッセル中央駅の地下鉄出口を出たところにあり便利。部屋の内装もしゃれている。
地下鉄のほか、プレメトロという、地下を市電が走っている乗り物がある。他のヨーロッパの国と同様、改札はなく、切符を買ったら自分でパンチする。ただ、地下の場合は駅でも車内でもパンチできて、地上の場合は車内でパンチできるようだ。結構混んでいる。また、プレメトロは2両連結くらいなので、停留所に来たら、すぐさま走って車両に乗り込まないと、置いていかれてしまう。
鉄道駅は旧市街のすぐ近くにあるBruxelles-Central駅と、ちょっと離れたBruxelles-MIDI駅がある。Bruxelles-Central駅が近くてよく、両方に泊まる列車も多いのだが、国際列車はBruxelles-MIDI駅にしか停まらないことがある。Bruxelles-MIDI駅は空港のように近代的で新しい反面、Bruxelles-Central駅はちょっと古めかしい。
その他、Bruxelles-Nord駅など、Bruxellesが着いた駅がたくさんあってややこしい。東からの路線は街の近くで大きく蛇行しているので、これらBruxelles駅シリーズの位置関係もややこしい。
ベルギーはおいしい食べ物がいっぱいある。
高級なレストランはもちろんある。一方で、やすいレストランもある。ただ、一般に高め。ただし、物価が高いというよりも、充実した食事が多いという印象。あと、町中でチョコレートの店がたくさんあり、匂いがぷんぷんしている。
大抵の場合、英語のメニューがあって、英語も通じる。
食べ物はおいしい。「食通の国」らしい。シーフードもたくさんある。
フリッツという、フライドポテトがある。フレンチ・フライではなく、ベルギーこそ元祖、という食べ物。太さは、マクドナルドのやつよりも、モスバーガーのやつに近い。これはおいしい。揚げ方も丁寧に工夫しているようだ。カリッとしている。
マヨネーズやケチャップを付けて食べる。
ワーテルゾーイといって、クリームシチューのような食べ物。ブリュッセルについて初めて食べたやつは、魚介類のもので、白身の魚、鮭、ザリガニくらいの海老、子海老が入っていて、最高においしかった。別の店で、鶏肉のものを食べてみたが、それは鶏肉とじゃがいものシチューのようなもので、最初の魚介類のものほどおいしいとは思わなかった。
ただ、この鶏肉のものが主流の様子。骨付きのものがごろんと入っていることもあれば、細かく切ったものが入っていることもある。その後も食べ続けると、店次第なのか、鶏肉もとても美味しい。
牛肉のかたまりを煮込んだもの。ビーフシチューのようだが、とても濃厚な味がする。
これは名物らしい。鍋いっぱいに山盛りに煮込んだものが出てくる。料理法には複数のパターンがあるようで、白ワイン味、プロバンス風?といったものがある。試したのは白ワイン風だが、バターやセロリと一緒に煮込まれている。いやあ。大変だった。数を数えていたが、途中で止めた。誇張ではなく、50個くらいあった。ボールのような容器に食べた後のからを入れるのだが、それを交換された。途中で苦しくなった。日本人には同じ物をたくさん食べるのは苦しい。ムール貝は、パスタの中に、2~3個くらいあるので十分だと思った。
これはデザート。うまい。不純物のないチョコレートパフェに近い。アイスクリームの山の上にチョコレートをかけたもの。最初に入ったSAINT LAURENTという店では、溶けたチョコレートを客の前でアイスクリームにかけるということをやっていた。
2017年訪問時も毎晩食べていたが、体に良いかは・・・。
町中で売っている。GODIVAのような店もあれば、日本のケーキ屋のように太ったおじさんが自分で作っています、のような店もある。町中に匂いが充満している感じ。お土産に買ってきたが、はっきりいっておいしかった。買い方は、最初からの詰め合わせもあるが、250g、500gなどの単位で値段が決まっており、山になっているいろいろなチョコレートをつめてもらう。それぞれの重さ専用の箱が準備されており、装飾も美しい。
2017年も、輸入業者かと思うくらい、ノイハウスを大人買い。
ビールは種類が多いし、良く飲まれている。ホワイトビールというやや白濁したやつも良く飲んだ。トラピストというものも飲んだが、これは色が濃い。また、ビール一辺倒ではなく、店や食事にあわせてワインも自然に飲まれている。
チップは原則として不要というが、気分良く食事できればある程度支払った方が良いかも知れない。相変わらずチップはわからない。
イロ・サクレ地区というレストラン街があって、見るだけでもおもしろい。でも、客引きが結構激しくて、ちょっと雰囲気が悪いところもある。「ニイハオ」なんて話し掛けられたりする。目が合うとすぐに店の中に入れようとするが、値段もサービスも差があるようなので、よく観察したほうがいい。
RUE DES BOUCHERS 5 - 1000 BRUXELLES
phone. 02/502.46.02
ブリュッセルのレストラン街にあり、2000年に着いてまず昼食を食べたのだが、実は結構高級レストランだったらしく、1,640BFだった。その内容は、魚介類のWaterzooiと、ビール2杯、デザートにダム・ブランシュであった。高かったけど、とてもおいしく満足。
Galerie St. Hubertの中にある。2000年に鶏肉のWaterzooiを食べた。味も普通だったし、はっきりいってウェイターのサービスがいまいちだった。
イロ・サクレ地区でサラダにワーテルゾーイ、そしてダム・ブランシュ。美味しかったが、2010年と違うのは、機関銃を持った2人組の警官が巡回していること。時代は変わっていく。
ブリュッセルの旧市街はコンパクトにまとまっていて、また見所もそこに集中しているようだ。ヨーロッパっぽい町並みである。
2000年はじっくり観光したが、2017年は夕方に到着して一泊したのみ。
なんといっても観光の中心になる広場。ヨーロッパの立派な建物や広場は見てきたが、ここは本当に立派で美しい広場である。夜はライトアップされ、音楽とともに光のショーが行われる。夏だけのようだが。
あの有名なもの。Grand Placeから歩いてすぐのところにある。観光客がたまっていて、みんな写真をとっている。良く見ていると、日によって服を変えられたりしているようだ。
屋根付きの商店街。レストランなどもある。
Grand Placeからはちょっと離れたところにある。とにかく立派な建物である。裁判所の権威というものの迫力を感じる。
2017年はブリュッセル中央駅に泊まったので、近くにあった。ベルギー王室が結婚式を挙げるという由緒ある大聖堂。ゴシック様式だが、パリのノートルダム大聖堂に似ているか。着いたのが夕方だったので、中には入れなかった。前は芝生で公園のようになっている。
観光客は多い。日本人も良く見た。レストランなどに入っても、観光客に慣れているようだ。
一回、最高裁判所からRUE DE LA REGENCEという通りを歩いていて、地図を確認していたら、一人の男が親しげに話してきた。「何か手助けすることはあるかい?」という感じで。一応たずねて教えてもらうと、今度は日本のカントリー・コードは何だ、とか話し掛けてきた。そこに、もう一人の私服の男が「俺は警官だ。両替は違法だぞ。パスポートと金を見せろ。」と言ってきた。私に話し掛けていた男は、すばやくパスポートと金を出して見せた。金はドル札がたくさん束ねられたものだった。「他にはないのか。」と問い詰められると、ポケットなどに入っていた別の札も見せていた。私服の男は、今度は私に向かって、パスポートを見せろというので、見せた。で、金を見せろと言うので、Noと言った。これは有名な偽警官かな、とさすがに思ったので。そうしたら、もう一人男が来て、IDカードのようなものを見せて、「どうした。我々は警官だぞ。」と言ってきた。IDカードを確認しようとしたら、「Don't touch! Don't touch!」と言って見せない。それでも良く見ると、なんとキリル文字が書いてあった。これは違うよ、と言ってすたすたと歩き去ったところ、ついては来なかった。危なかった。相手が3人だったし。偽警官には気をつけましょう。
2017年8月19日(土)、朝早かったので朝食なしで9Hotel Centralをチェックアウト。ブリュッセル中央駅まで歩き、鉄道でブリュッセル空港へ。
ブリュッセルでは1年半ほど前の2016年3月22日に地下鉄、空港での銃撃・自爆テロ事件、2か月ほど前の6月20日に駅構内で爆発事件が起きたせいか、あるいはバルセロナ、テュルクで直前にテロが起きたせいか、空港は厳戒態勢。駅を降りて空港に入るときは、鉄道の切符のバーコードをスキャンするゲートを通らなければならない。ブリュッセル中央駅で切符を買った際も、自動販売機で空港までの切符を無くさないように注意が表示されていた。チェックインカウンター周辺には機関銃で武装した兵士が見張っている。
チェックイン後は搭乗券のバーコードをスキャンするゲートを通り抜けてから、セキュリティチェック。ベルトまで外したのにX線ゲートで引っかかり、ボディチェックを受けた。出国審査は質問もなく終わり、お土産にチョコレートを買ってゲートへ。
British Airways B391のA319で9:45にブリュッセル空港出発、10:00頃にロンドン・ヒースロー空港に到着。飛行機は比較的空いていた。
BA007のB777で11:40にヒースロー空港を出発、こちらはほぼ満席。あと一人乗客が乗るので待ってくれといって出発が遅れ、結局乗らないことになってその荷物を降ろすのでということでまた出発が遅れた。
6:50に羽田空港に到着。
アントワープはベルギーの北半分であるオランダ語圏のフランドル地方の都市で、ブリュッセルからは1時間もかからずに行くことができる。人口は約47万人。英語でAntwerp、オランダ語でAntwerpen、フランス語でAnversと呼ぶ。
ベルギー・オランダ・ドイツの旅行で、2000/9/2にブリュッセルから到着し、9/4にアムステルダムに鉄道で出発した。
Bruxellesの中央駅からAntwerpen Centraal駅に到着した。
切符はBruxelles中央駅で当日に購入。2等で200BEF(4.96EUR)だった。近距離であるせいもあるだろうが、座席は指定されていなかった。
Antwerpen Centraal駅はとても立派である。華麗なヨーロッパを感じさせる建物で、国の重要文化財になっているらしい。残念ながら工事中でごみごみしていた。
中央駅の地下が地下鉄のStation Diamantという駅であり、中心部までは地下鉄で行ける。ただ、乗り方が良くわからずにちょっと困った。英語の表示はBruxellesと同様にあまりない。駅員に「切符はどこで買うの?」と聞き、「運転手からだ」と教わった。GROENという駅で降りる。
Groen Plaats近くのGrote Marktという広場に面してある。
2000/9/2-9/4に2泊。Antwerpenに着いて、Grote Marktの観光案内所で予約してもらったホテル。
Nationalestraat 38-40 B-2000 Antwerpen - Belgie
telephone +32 (3) 231 97 36
fax + 32 (3) 226 29 68
Groen Plaatsから歩いて少しのところにあるホテル。
シングルを観光案内所でお願いしたが、とまってみるとツインだった。Bruxellesではちょっと高めのところにとまったので安めのところを探したので、朝食付きで2泊で3000BFだった。
ただし、実際には1泊当たりシングルで2,945BFくらいのホテルらしく、領収書には小計が5,300BFで、割引2,300BF、差し引き3,000BFという書き方がされていた。相当割り引かれていたようだ。そのせいか、チェックアウトのときクレジットカードで払おうとしたら、現金で払うように言われた。
観光案内所で地図に印をつけてもらい、そこに言ったらどうも話が通じない。ややこしいことに、そこはPension Cammerpoorteというところであり、そこのお姉さんが調べてくれて、あなたが行くところはあっちだよ、と教えてくれて、Hotel Cammerpoorteに到着。ごく普通のホテルといった雰囲気。部屋はツインなので当然広かった。普通のホテルなのだが、1泊4000円位だと思うと、とってもお得な感じがしてよかった。
地下鉄のようなプレメトロという乗り物が走っている。市電のように、切符は運転手から買う。
幹線沿いにある駅は、Antwerpen Berchemという駅のようで、そこから1区間、引き込み線のように伸びた先の駅がAntwerpen Centraal駅である。長距離列車に乗る場合は、まずAntwerpen Berchem駅まで出て、そこで乗り換える必要があった。ただし、これはCentraal駅が工事中のせいであるようでもあった。
Bruxelles同様食べ物はおいしい。ワッフルを売っていておいしそうだったけど・・・おなかいっぱいで食べられなかった。
Centraal駅の近くにも集中しているし、Groen Plaats付近にもたくさんある。ただ、ちょっと観光客相手という気もしないでもない。店員の応対はきちっとしている。イタリア料理屋などもある。
最近はファッションでも注目を浴びている街らしく、駅から旧市街に向かっての通りにはデパートやブティックがひしめく。旅行をしていて思うのだが、国、街によって色彩感覚というかセンスがずいぶんと違うことに気がつく。そういった観点でショーウィンドウをのぞくと面白い。Antwerpenは、ショーウィンドウにかざってある服のセンスがどこを見てもとても良いのにびっくりした。一番多かったのは、黒とすみれ色のような紫の組み合わせだった。流行なのかな?
Bruxellesと同様、チョコレートの専門店が多い。Antwerpenでは、手の形をしたチョコレートも売っている。ただ、これはおみやげに買ってみたが、味は今ひとつだった。
Antwerpenの中心部はシュヘルデ川に近いGroen Plaats、Grote Marktのあたりのようだ。中央駅からこのあたりまでの通りにはデパートや店が並んでおり、とてもわかりやすい街である。
市庁舎があり、ノートルダム大寺院に近い広場。言ったときには何か行事をやっていたようで、広場いっぱいにベンチが並べられ、高齢の方を集め、ブラスバンドも入り、警官が警備にあたっていた。市庁舎にはいろいろな国旗が飾ってあるが、こういうところで日の丸を見つけるとなんとなくうれしい。広場の真ん中には像があり、兵士が切り取った手を投げている。Antwerpenとは、手を投げる、という意味なんだそうで、昔の伝説を元に街の名前がついたらしい。
Wapper 9 2000 Antwerpen
tel +32(3)232 47 47
fax +32(3)227 36 92
芸術はよくわからないのだが、ルーベンスという画家がここに住んでいたそうだ。現在は博物館のようになっていて、入場料を取り、パンフレットをもらって見学することができる。100BFだった。
ルーベンスの家の奥に入ったあたりで、結構大きな市が開かれる。旅行者にとっては市場はおもしろい。不思議なのは、デパートやスーパーマーケットのようなものがあるのに、どうしてこういう市場が成立するのかだ。また、食料品はもちろん、靴下や服も売っている。なぜか小鳥を売っていたりするのも不思議だ。ヨーロッパではそんなに小鳥を飼う人がいるのだろうか?
ブリュージュはベルギーの西にあり、フランドルにあるのでオランダ語ではブルッヘと呼ばれているが、フランス語ではブリュージュ、英語ではブルージュと呼ばれている。
水運に優れ、かつては栄えたが、土砂の堆積によって船舶の航行に適さなくなり、その後衰退してしまったため、古い街並みが良く残り、街中を走る水路をボートで回ることが出来る。フランドル絵画を展示する美術館も多い。
ブルッヘ歴史地区として、そして他の2つのベルギーとフランスの鐘楼群、フランドル地方のベギン会修道院群の構成資産もあるため、あわせて3つの世界遺産になっている。
中欧・西欧旅行の5都市目として、2017年8月17日(木)に鉄道でルクセンブルクから到着、1泊して8月18日(金)にブリュッセルへ鉄道で出発した。
2017年8月17日(木)に鉄道でルクセンブルクから到着。東から西へベルギーをほぼ横断。
朝にホテルをチェックアウトして荷物を預け、ルクセンブルクの観光を終えてからホテルで荷物を受け取り、駅で昼食代わりのサンドイッチを買って13:09発Bruxelles-MIDI駅行きのICに乗車。切符は&eoro;41.40。前日に買っておいたが、何も言わなかったところ、列車・席の指定券ではなかった。
ルクセンブルクを出発すると、次の駅はもうベルギー。始発なので座れたが、途中で小学生らしき集団が乗って来たりした。それなりに車内は混み合っていた。
切符を買ったときにくれた時刻表ではBruxelles-Nord駅での接続が示されていたが、鉄道のウェブで調べた際はBruxelles-MIDI駅での乗り換えが表示されていたので、Bruxelles-Nord駅では降りず、Bruxelles-MIDI駅まで。16:31到着予定が若干遅れたが、16:41発の列車に乗り換えることができて、18:00前にブリュージュ駅に到着。歩いてHOTEL PORNINARIへ。
街を取り囲む水路の周りはみどりが残されていて、駅から道路を渡ると公園のような緑の中を進んでいく。
2017年8月17日(木)から8月18日(金)に1泊。
旧市街の西側にあり、ブリュージュ駅からも遠くなく、マルクト広場にも歩いて行ける。
最上階だったが部屋は屋根裏部屋風のしゃれたデザインで、窓から鐘楼や救世主大聖堂、聖母教会が見える。
ホテルの前面はティールームになっていて、ホテルに泊まるとここでのクレープまたはワッフルの無料券をもらえた。
ブリュージュは€2のCity Taxをとるようだ。
到着したのが夕方だったので、ホテルを出てマルクト広場まで出てカフェで夕食。Zotというブリュージュのビールと、鶏肉のワーテルゾーイ、そしてデザートはダムブランシュ。ベルギーは食事がとても美味しい。
到着した翌日の2017年8月18日(金)は朝から雨模様。朝食後のホテルをチェックアウトして荷物を預け、街の観光へ。ゴシックの教会とジグザグ屋根の建物が並び、テーマパークのよう。
まずはホテルから近い救世主大聖堂。ゴシック様式の立派な教会。
さらに歩いて行くと、またゴシック様式の聖母教会。こちらは、中にミケランジェロの聖母子があることで有名。
聖母教会の向いにある。施療院だった建物がメムリンクの美術館になっている。メムリンクは15世紀のフランドルの画家で、ブリュージュで活躍した。ここの売りはメムリンクの代表作である「聖女ウルスラの聖遺物箱」。
さらに裏に回ると薬局の跡があり、ここも博物館になっている。
公園の中にあるような美術館。
毛織物の取引で栄えたブリュージュでは絵画の需要も高まり、絵画が制作された。ヤン・ファン・エイクの聖母子は美男美女ではないリアリティといい、イタリア絵画とは明らかに異なる。織物の質感に力を入れていることもよく分かる。ボスの絵は初めて見たが、ダリを思わせるような不思議な雰囲気を持っている。
グルーニング美術館のすぐ近くにある建物で、ここも美術館になっている。フランク・ブラングィンなる人物が取り上げられているが、上野の国立西洋美術館の元となった松方コレクションにかかわった人物でもあるという。
運河が走っているブリュージュにはボートツアーがあり、結構楽しい。
ブリュージュの象徴となっている鐘楼。ベルギーとフランスの鐘楼群の1つとして世界遺産の一つになっている。こんなに高いものが13-15世紀に建てられたと言うことに驚く。日本で言えば、鎌倉時代から戦国時代。さらに、上の部分の構造は歴史的に変遷してきていて、もっと高い時期もあったようだ。
上まで登ることができるが、狭い階段を366登る必要があり、エレベーターはない。入場の列が出来ていると思ったら人数を制限しているようで、降りてきて出る人がいないと新しい人が入れない。
ところどころの階に展示もあって、思ったよりも辛くなく登れ、景色は文句なく素晴らしい。
市庁舎の端に一体化したような建物で、1Fは簡素な礼拝堂だが、2Fは派手派手。2Fには博物館もある。
14-15世紀に建てられた立派な建物。
市庁舎の左、聖血礼拝堂(K.Bloedbasillek)と反対側の建物で、こちらは16世紀のルネッサンス形式。自由ブルージュ博物館(Museum van het Brugge Vrije)となっており、部屋が見学できる。
マルクト広場にあり、オーディオガイドを持って、グループとなって1つずつ部屋を進んでドラマ仕立ての映像でブリュージュの歴史をたどる。子供だましのようでいて、結構楽しい。
テラスからのマルクト広場の景色も良い。酔っ払っているグループに声をかけられて一緒に写真を撮られたけど、中国人と混同しているようでちょっと・・・。
ブリュージュ市内の観光に時間がかかってしまったので、17:00前にホテルに戻り、てチェックイン時にもらったもらった無料券でティールームでワッフル。ベルギーに来たのは2回目だが、ベルギー・ワッフルを食べたのは初めて。地味な見かけにも関わらず、サクサクしてとても美味しかった。もっと早くから食べれば良かった。ただ、風が強かったので周りが粉砂糖だらけに。
2017年8月18日(金)に鉄道でブリュッセルへ。
食後に荷物を受け取り、駅まで歩き、切符(€14.70)を買って、17:57発のICでブリュッセルへ出発。
このページに関するご要望は高谷 徹(toru@takayas.jp)まで