最終更新日 2001/12/30
オランダというと、チューリップと風車の牧歌的な国というイメージがありますが、実際には自由で先進的な国でした。アムステルダムは人種も入り乱れており、ニューヨークのような感じさえしました。それといかにもヨーロッパ的な建物や美しい運河が対照的です。
国名 | Koninkrijk der Nederlanden(オランダ語)、オランダ王国、Kingdom of the Netherlands(英語) |
国土 | ヨーロッパ北西部に位置し、ドイツ、ベルギーにはさまれ、北海に面している。非常に平らで国土の1/4は海面下である。 |
気候 | Cfb |
人口 | 約1,552万人(1996) |
民族 | オランダ人 |
宗教 | カトリック、プロテスタント |
首都 | Amsterdam、アムステルダム |
経済状況 | 一人当たりGNP25,940ドル(1996) |
時間 | 中央ヨーロッパ時間(GMT+1)、ただし夏はサマータイムで1時間繰り上がる。 |
国番号 | 31 |
観光客 | 657万人(1995) |
オランダ語
インド・ヨーロッパ語族ゲルマン語派。ドイツ語に似ているとも言うが、やはりよくわからない。ただ、英語が普通に通じるので問題は感じない。
ギルダー(Guilder, NLG)、補助通貨単位(1/100)がct。ユーロとは既に固定レート(1ユーロ=2.20371G)になっているようだ。
日付 | 場所 | レート |
---|---|---|
2000/9/4 | Amsterdamの中央駅 | 100円 = 2.3220G 手数料込みで1万円が222G |
日本円はどこでも両替できる。クレジットカードも使える。
日本人は3ヶ月以内なら必要ない。
Amsterdamはオランダの首都で、人口は約110万人。オランダのほぼ中央で、海(湖)に面している。
ベルギー・オランダ・ドイツの旅行の3番目の国として、2000/9/4にAntwerpenの中央駅からAntwerpen Berchem駅で乗り換え、ICでAmsterdam Centraal駅に到着、2泊して9/6にBerlinに鉄道で出発した。
Antwerpen中央駅で時刻表の小冊子をもらって調べ、切符を買った。980BEF=24.29Euro。長距離列車だが、座席の指定はなかった。
Antwerpen Berchem駅まで一駅乗ったが、ダイヤが変更になったようで、乗ろうとした列車ではないやつで行った。Berchem駅でIC(InterCity)に乗り換えて、10:27発、Amsterdam Centraal駅に12:38着。
EUの中なので、特に国境を感じさせず、なんとなくオランダに入ってしまう。オランダに入ると、本当に平らで、水路が走っている。ちょうど、日本の田園地帯のようでもある。自転車専用の道路に自転車がたくさん走っているのが見える。
駅に次々が止まっていくが、とても人工的でモダンな感じがする。Schipholの地下駅を通り過ぎ、Amsterdam Centraal駅に到着する。
Amsterdam Centraal駅は、東京駅のモデルになったという、赤いレンガ造りの建物である。裏側はもうすぐ海(というか湖)。国際駅という感じでたくさんの旅行者がたむろしている。
Amsterdam Centraalアムステルダム中央駅(68KB)
Tourist Information(VVVと呼ばれる)は、駅の構内にあるが、あまりにも混雑しているので回避。駅前のロータリーの向かいにあるVVVが混雑がまだましだったので、HOTEL RESERVATIONの列に並んで待つ。
前の人が、予約したのにすぐに行かなかったため、予約をキャンセルされてしまった、などと複雑な交渉をしていて時間がかかる。日本人の学生らしい旅行者もいた。ヨーロッパ系、アジア系などさまざまな旅行者がいて、「荷物に気をつけろ」とかなりしつこく表示されているため、ちょっと緊張。てきぱきとした応対でホテルを予約してもらった。パソコンで、値段、設備、場所などの条件を指定すると、該当するホテルが検索できるというなかなか進んだシステムだった。ただ、検索した後は電話で確認して予約してたが。
トラムに乗ってもいいけど、歩けるよ。と言われて大通りを歩いていく。結構距離があったりする。とにかく自転車の量が多い。ぶんぶんと走り回っていると言う感じ。
2000/9/4-9/6に2泊。Amsterdamに着いて、中央駅前のVVVで予約してもらったホテル。
PLANTAGE MIDDENLAAN 48, 1018 DH AMSTERDAM
telephone +31 20 535 68 88
fax + 31 20 535 68 89
e-mail info.lancasterhotel@edenhotelgroup.nl
予約
telephone +31 20 530 78 88
fax + 31 20 624 29 46
e-mail res.lancasterhotel@edenhotelgroup.nl
Amsterdamの中央部からちょっと西の動物園の近くにあるホテル。中央駅からは9番のトラムで行くことができる。
シングル160G(72.60Euro)、Tourist tax6.49G(2.95Euro)。朝食付き。
VVVであらかじめdepositを取られていたので、その分を差し引いて請求される。
思ったよりも歩いたが、閑静な場所にある。ビジネスホテルのような雰囲気で、設備は整っていて、セキュリティカードで部屋に出入りする。比較的客室が多いようだ。
Amsterdamについて、水路が走る街を見て、いやな予感がしていた。しかも夏である。Rigaのホテルの事がふと頭をかすめた。
予想は的中した。部屋に入ってしばらくして、でかい蚊を1匹見かけた。虫除けをからだにスプレーしてねたが、顔を含めた何か所か刺された。もー。今度から海外旅行するときには蚊取りを持っていこうと固く、固く、固く誓った。
市内にはトラムやバスがたくさん走り回っている。特に20番のトラムは観光用のようで、アムステルダムの主要な部分をくるっと一周する山手線のようなトラムである。これに乗って一周して、街の概要をつかんだ。ただし、20番のトラムは夜になるとすぐに終わってしまう。地下鉄は観光にはあまり関係ないようで、乗らなかった。
バスもトラムも共通の券で乗ることができる。他の都市にもあるように、都市が中心部からゾーンに分かれており、ゾーンをいくつ通るかによって値段が違う。中心部を移動するだけならばほぼ1ゾーン内で済む。1ゾーン内ならば回数券を2コマ使う。1時間以内なら乗り換え可能。Strippenkaartと言う15コマつづりの回数券を買って使った。中央駅前のVVVの横に切符売り場があるので、そこで買った。
トラムに乗るときは、前の運転手がいるところから乗る。後ろから乗ったりもできるようだが、運転手に回数券を見せて、スタンプを押してもらうのが一番わかりやすい。2コマ使う場合は、2コマにスタンプが押されるのではなく、2コマ間隔でスタンプを押される。だから、回数券を切り取ったりしてはダメ。スタンプには時刻らしきものが含まれているが、結構適当みたい。だから、乗り換えた場合にスタンプを再度押されるかどうかは運転手に見せないと良くわからなかった。
観光客は乗ったりしないのだけど、自転車が非常に多い。郊外の駅の出勤時のような感じかも知れない。ただし、日本での自転車ラッシュといくつか違いがある。まず、自転車専用道路というのが、車道と歩道の間にある。歩きやすいのですぐに歩いてしまうが、そうするとチリンチリンとベルをしつこく鳴らされる。次に、自転車は日本でいう「実用者」タイプのかなりしっかりと作られたものである。しゃれたスポーツタイプやMTBのようなものは見かけない。最後に、結構なスピードで走っている。なぜかわからないがゆっくりと走るというのはあまりなくて、皆体が左右にゆれるくらい一生懸命漕いでいる。理由は全く謎である。
よくガイドブックを見ると、ベルギーはおいしいが、オランダはまずい、と書いてあるがあまりそのようには感じなかった。私があまり食べ物にこだわらないせいもありますが。
高級なレストランはもちろん、カフェのようなスタイルの店、安いファストフードのような店までいろいろある。ただし、「名物オランダ料理」などという店はほとんどない。カフェのような無国籍的な店か、他国の料理が多い。
英語を使うことに問題はない。
チップは必要なようだ。
Amsterdamに着いて初めて食べたのは、小さなジュースなどを売っている店の片隅にスタンドのような一角があるだけのファストフードのようなところで、ハンバーグとポテトを食べた。
Leidespleinの周りにもレストラン街がある。しかし、内容はイタリア料理はもちろん、インド料理、インドネシア料理、ギリシャ料理(どんなもの?)、と言った感じで多国籍。
一泊目の夜はタイ料理のRAMA THAIという店に行ってみた。ビール、エスプレッソも含めて35.50G。そこそこおいしかったが、日本で食べるものと違ってあまり辛くなかった。これまでヨーロッパを旅行してきてなんとなく感じていたことだが、どうやらあちらの方々は辛いものがあまり得意でないのだと思う。そのため、現地にあわせてマイルドに味を変えているのではないだろうか。ウェイトレスは、「日本人はよく来るわよ。私は中国からきたけどね。」と言っていた。
二泊目の夜はインド料理の店に言ってみた。前夜のタイ料理の経験から、一番辛いと書いてある料理から選んだ。南アジア系の顔をした店員から、「これはvery hotだけどいいのか?」と念を押されたが、「ノープロブレムだ。」と言って受けてたった。だけど、日本で食べるインド料理の普通の辛さの味だった。
Amsterdamの市外は、中央駅を中心にいくつもの運河が環状に巡っており、とてもわかりやすい。運河沿いはとても美しく、建物はヨーロッパっぽい町並みである。
アムステルダムの街は、運河がたくさん走っている。環状に規則正しく走っているため、運河さえ見ればまず街で迷うことはない。運河と赤レンガの建物の対比はとても美しい。
中央駅からは、車道、自転車道路、広い歩道がある道Damrakがまっすぐと続いている。商店や安ホテルなどが建ち並び、賑わいがある。この道の1本東側もショッピング街になっている。この道を駅から歩いていくと、Dam広場と言う広場に出る。
いろいろな店がある。運河沿いには、チューリップなどの球根や花を山のように並べて売っているかと思うと、目抜き通りにXXXの店が堂々とあったりする。
ソフトドラッグは公認になっているようである。CAFEと言えば、コーヒーを飲むところだが、COFFEE SHOPというソフトドラッグをやる店が相当数ある。というより普通にある。「政府公認」と日本語で書いた店もある。
また、飾り窓地帯は、ほとんど観光地となっているが、他の都市にはあまりない雰囲気。
普段はあまり美術館や博物館には行かないのだが、そろそろ歩くのに疲れてきていたこともあり、国立ミュージアム、国立ゴッホ美術館を見学した。特に国立ミュージアムは混んでいて、途中で疲れて出てしまった。
観光客も多いが、訪れてまずびっくりしたのが人種の多様さ。
ヨーロッパ系、アフリカ系はもちろん、アジア系もとても多く、歩いていて全く目立たない感じである。まるでNew Yorkのようだが、それよりもアジア系が多い感じである。その代わり、いろいろな人がいるので、街を歩いていてちょっと緊張を強いる感じはある。
ドラッグのせいか、「One Guilder, Please.」とイってしまった目でいう男がいたりする。
ドラッグ関係はかなり怪しい。街中で、小さなビニール袋に入った茶色いものを品定めしながら交渉している人もいた。飾り窓地帯では、交渉をしていた黒人の二人の一人が急に走り出して逃げてしまい、もう一人が大声で叫びながら追いかけ、警官に何かを訴えていた。あたりの店からも下着姿のお姉さま(おばさま)が顔を出していた。怪しい。
一番怪しかったのは、最後の晩に中央駅まで行って、トラムに乗り込み、出発を待っていたとき。若い男一人と中年の男二人が、トラムの私がいる窓の目の前で、何かを渡して鼻から吸っていた。その間に残りの二人がまわりをきょろきょろと見張っている目が尋常でなく緊迫したものだった。私が目の前にいるのに。おいおい。売っていた?と思われる男はゴッホみたいな顔だったが、半分くらい変色しているし、相当怪しかったし、危なそうだった。
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