最終更新日 2004年1月1日
スロヴェニアは旧ユーゴスラビアから独立した小さな国。小さな国だが、山あり、川あり、湖あり、海あり、鍾乳洞ありの国。最近日本人の観光客も増えているようです。EUにも加盟する方向で進んでいるようですね。
国名 | Republika Slovenija、スロヴェニア共和国、Republic of Slovenia(英語) |
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国土 | イタリア、オーストリア、ハンガリー、クロアチアと国境を接し、アルプス山脈とアドリア海に面している。 |
気候 | Cfb |
人口 | 約200万人 |
民族 | スラブ系のスロヴェニア人90%、その他、イタリア人、ハンガリー人 |
宗教 | 大多数がカトリック。 |
首都 | Ljubljana、リュブリャーナ |
経済状況 | 一人当たりGNP 9,105ドル(2000) 日本の1/5〜1/4くらい。 旧ユーゴではもっとも豊かな地域だったらしい。 |
時間 | 中央ヨーロッパ時間(GMT+1)、ただし夏はサマータイムで1時間繰り上がる。 |
国番号 | 386 |
観光客 | 73万人(1995) |
インド・ヨーロッパ語族のバルト・スラブ語派のスロヴェニア語。クロアチア語や、チェコ語などのスラブ系の言葉に似ているような気がする。ラテン文字で表記する。
英語、イタリア語、ドイツ語などの外国語もよく通じるようだ。
こんにちは | Dober dan | ドーブル・ダン 最初のドにアクセントをおいて早口で。 |
ありがとう | Hvala | ファーラ 最初にアクセントをおいてそのまま言えば良い。 |
〜番線 | Peron | バスや電車に乗るときによく見る言葉 |
スロヴェニア・トラール(SIT)、補助通貨単位(1/100)はストティン(Stotin)らしいが見たことはない。
日付 | 場所 | レート |
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2002年9月4日 | Ljubljana市街の銀行のATM | 1SIT=0.5338円 |
2002年9月4日 | VISAカード | 1SIT=0.527円 |
2002年9月4日 | VISAカード | 1SIT=0.525円 |
2002年9月5日 | Ljubljana駅前の銀行のATM | 1SIT=0.5372円 |
2002年9月5日 | VISAカード | 1SIT=0.529円 |
銀行のATMの中には、CITIBANKのキャッシュカードを受け付けないものがあって、ちょっと焦った。落ち着いてみると、ATMは結構ある。
SIT表記を2で割ると大体円単位に近いので、わかりやすいと言えばわかりやすい。
あまり大げさに払う必要はない。端数を切り上げる程度でよいようだ。
日本人は90日間まで必要ない。
日本語によるスロヴェニアの情報がある。
日本語によるスロヴェニアの情報がある。
Bledの情報。英語の説明がある。
Ljubljana市広報センター。英語の説明がある。
Ljubljanaはスロヴェニアの首都で、人口は約28万人。スロヴェニアの中央に位置している。
スロヴェニア・クロアチア・イタリアの旅行の2番目の国として、2002年9月3日(火)にWienから鉄道で到着した。2泊し、9月5日(木)に、Zagrebに出発した。9月4日(水)にはPostjnaとBledを日帰り訪問した。
2002年9月3日(火)にWien Südbahnhofから鉄道でLjubljanaに出発した。7:58の出発だったため、早めに駅に行き、切符を買った。Ljubljanaまでは2等で€54.80だった。
列車は途中でLjubljanaとZagrebに分かれるので、列車をよく確認して乗り込んだ。席は決まっていなかったので、空いたコンパートメントに座った。時間が迫ると中年女性、若い女性も同じコンパートメントに乗り込んできて、出発。
Wienを出発してからしばらくは、平坦な地形が続き、葡萄畑が目につく。そのうち、山がちになってきて、渓谷沿いを列車は走っていった。となりの若い女性がしょっちゅう携帯電話で電話しているので、にぎやか。というか、深刻な話をしているようで・・・。
国境越えは至って簡単で、入国係官にパスポートを見せ、スタンプを押してもらっておしまい。係官に、「アリガト」と言われて、びっくりした。まだまだ日本人旅行者は多くないと思っていたけど、そうでもないのかな?
国境を越えるとすぐに、大きな街に停車した。Mariborという街のようだ。
お昼時になったので、食堂車に行って昼食を食べた。Plain Schnitzelとビールを食べたが、味はあんまり・・・。肉はちょっと堅くて、付け合わせのフレンチ・フライは脂っこかったかな。€13.40だった。でも、車窓を楽しみながらの食堂車の食事は気分が良い。
ただ、食べている途中で一つ心配なことを思いついた。列車は途中で切り離され、Zagreb行きとLjubljana行きに分かれる。客車はよく確認して乗ったけど、食堂車はどっちに着いていくのだろう?
ちょっと心配だったので、食事を終えるとそうそうに客車に戻った。
Ljubljana駅には2時すぎに到着した。結構広い駅で、ホームから地下道を通って出口へ向かう。どちらに行けば良いかわからなかったが、1番線のほうの出口が街の中心部への出口だった。
駅のTourist Informationはあまりにぎやかそうではなかったので、駅前に出る。ホテルは中心部のほうにあるので、街の中心に歩き始めた。トラールを持っていなかったので、CITIBANKのキャッシュカードで、途中にあったATMから現金を下ろそうと思ったら、「このカードは使えません」というようなメッセージが出て、焦った。
道沿いには、標識に、近くのホテル名も示されているので、あたりをつけておいたホテルまで歩いた。近くに銀行があったので、再度ATMで現金を引き出そうとすると、今度はうまくいった。
2002年の9月3日〜5日に2泊した。
Dalmatinova 15 sI - 1000 Ljubljana
telephone +386 1 23 49 130
fax + 386 1 23 49 140
E-mail info@hotelturist.si
駅から街の中心部に歩いていく途中にある中規模な三つ星のホテル。場所的にも便利だった。
シングル2泊で26,075SIT(朝食付き)(当時レートで14,000円くらい)
フロントに行って、フロントの女性に空き部屋があるか聞き、値段もまあまあだったので、決めた。チェックインするときに、パスポートを渡すと返してくれないので、「パスポートを返してほしい」と言ったら、チェックするので後で返すと言われた。「後でって・・・」と言ったら、30分くらい、と言われた。
普通、ホテルにチェックインすると、名前などを書かされ、パスポートは見せるだけで済むのだが、どうやらそういうものは書かなくて良くて、その代わりフロントがパスポートを見ながら事務手続きをしておいてくれるようだ。これはこのホテルにも限らず、今回旅行したクロアチア、イタリアでもそうだった。
2日とも朝食をとったが、ドイツ人が多いようだった。いれたてのコーヒーが飲めるコーヒーマシーンもあって、なかなか良かった。
地下鉄やトラムはない。バスは走っているのだが、街が小さいので乗らなかった。駅から少し歩くと、もう街の中心になっている。
町中にはとても自転車が多い。オランダに行ったときのことを思い出す。街の中心であるPresernov trgにも、自転車がたくさん止まっていた。街のサイズから行って、自転車が一番便利なのかな、と思った。
鉄道駅は街の端にある。マクドナルドが入ったりしている。
Ljubljana駅正面(29KB)前がバス乗り場になっている
Ljubljana駅に止まった特急?列車(41KB)なぜか運転席の横にサイドミラーが着いていて、変な感じである
バスターミナルは駅の隣と地図にあって、どこだろう、と探したのだが、駅前そのものがバスターミナルだということに気がついた。駅の前に小さな建物があって、そこが切符売り場になっている。時刻表はATMのような機械で探すのだが、結構わかりにくい。補助してくれるお兄さんがいるので、慣れるまでは助けてもらったりした。
町中にカフェやレストランがあふれている、と言うわけではなく、ぽつぽつとある程度。英語は通じるようだ。
Ljubljanaでは夕食一回しか食べられなかったが、気分良く食事が出来た。入ったレストランでは、結構愛想の良い若い男のウェイターがいて、英語のメニューはあったが、メニューを決める手伝いをしてくれた。
ビールを頼み、あと、前菜にメロン添えの生ハム(プロシュート)、そして野菜スープ、メインには肉とキノコを頼んだ。サラダもどうだ、と言われたが、全部食べる自信がないので、後で考える、と言った。
ビールは500mlのもの。生ハムは名物だというので頼んだ。メロン添えを選んだのは、昼間に市場でメロンを売っているのを見て、おいしそうだったから。生ハムを持ってくると同時に、大きなオリーブオイルの瓶を持ってきたので、これはどうするのかと聞いたら、「皿の端にちょっと垂らして、生ハムをつけて食べるんだ。おいしいよ。」ということなのでそうしたら、結構良かった。あんまり生ハムは好きな食べ物ではないのだが、塩っ気があっておいしい。ガイドブックにはワインと合うなどと書いてあったが、私が強く思ったのは・・・「ご飯が食べたい」だった。
スープはネギが入ったものだったが。ネギの葉っぱの部分がたくさん入っていて、煮込まれたために色があせていた。関東人は、ネギの葉っぱをあんまり食べないのですけどね。味は普通かな。
この時点で相当おなかがいっぱいになって、サラダどころではなくなってきた。メインの肉が出てきたので食べたが、付け合わせの生っぽい巨大な椎茸のようなキノコとともに、かなりこたえた。食べ終わったときは、おなかの皮がはち切れそうだった。
Ljubjanaはとてもコンパクトな街で、駅前から見ると、すぐに街の中心であるPresernov trgという広場に面するFranciskanska Cerkevという教会が見える。
広場はとても小さくて、渋谷のハチ公前くらいの規模。若者が集まって座っていて、自転車が多い。Ljubljanicaという川が流れていて、三本橋という橋が架かっている。
渡ってすぐのところにTourist Informationがあるのだが、日本語のスロヴェニア紹介パンフレットも結構目立つように置いてあった。橋を渡ったところが旧市街ということらしく建物も雰囲気がある。
橋を渡って右側に、旧市街の川沿いを歩いてみたが、細かい路地に雰囲気の良いカフェがあるようだ。
左側に行くと、青果市場がありにぎわっているが、それほど規模は大きくない。いろいろな果物を売っていた。
街の端の高台にLjubljanski Gradという城が建っている。ここに上るための道は青果市場の裏にあるのだが、非常にわかりにくい。狭い道は途中から舗装がされていなくなるのだが、この登り道からはLjubljanaの街を見下ろすことが出来る。
かなり息が切れる坂道だが、登り切ったところには城がある。城の裏側には車道があり、車で上ることも出来るようだ。700SIT払うと、塔に上れて、そこからは川沿いに広がる街や、街の周辺の平野を見ることが出来る。Ljubjanaは、盆地に位置しているようだ。また、塔の中には簡単な部屋があって、そこで3D眼鏡で見る、Ljubljanaの歴史の映画が上映される。英語での解説を流すヘッドフォンもあるので、それを借りて見た。内容は、Ljubljanaの街が、だんだん人口が増えて発展していく歴史をCGで紹介したもの。
街の端にはTivolski Parkという公園がある。けっこう広いようで、入り口しか見なかった。すれ違ったおばさんが、にこにこして、「Hello!」と英語で挨拶してくれた。
スロヴェニア・クロアチア・イタリアで訪問したときは、2002年9月5日(木)に、Zagrebに鉄道で出発した。
Ljubljanaに滞在していた2002年9月4日に、Postjnaの鍾乳洞を訪ねた。スロヴェニアには、鍾乳洞がたくさんあるようだが、Postjnaのものはその中でも有名なもの。
Postjnaまでは、バスで1時間ちょっと。Ljubljanaの駅前のバスターミナルで、バスのチケットを1160SITで買った。ATMのような時刻表検索がよくわからなかったので、手伝ってくれる係員のようなお兄さんに聞いて調べてから買った。このお兄さんに、「鍾乳洞に行くには、Postjnaでローカルバスに乗り換える必要があるよ。」と言われた。
バスは駅前の広場から出発した。席は自由なので、好きなところに座り、出発。バスから見る風景は、結構日本に似ていると思った。山があり、トウモロコシ畑が広がっている。小さな街にも必ず真ん中に教会がある。
バスはいくつかの場所に泊まりながら走っていく。Postjnaが最終的な行き先のバスではなかったが、Postjnaは比較的バスターミナルなので、すぐにわかって降りた。
バスターミナルの切符売り場のおじさんに、どうやって鍾乳洞にいけるか聞いたら、「Jama? あっちに歩いていくんだ。1kmくらいだ。」と言われたので、あるいて向かった。わざわざバスに乗るような距離ではない。
鍾乳洞へは、静かな道を下っていく。
鍾乳洞は、結構観光地化されているので、すぐにわかる。駐車場があり、ホテルやレストランが併設されている。2400SITで切符を買うと、入場できる時間が指定されている。12:00入場の切符だったので、カフェのようなところでサンドイッチと水を買って昼食とした。
入場時間が近づくと、入り口付近はごった返している。いろいろな国の観光客がいるようだ。内部は気温が低いので、上着を一枚着て準備。ポンチョのような形をした防寒着もレンタルしているので、それを着ている人もいる。
時間になって、入り口から入ると、すぐに、ジェットコースター乗り場のようなところがあり、ジェットコースターのようにベンチが並んだ乗り物に乗る。この乗り物で、内部に進んでいくのだが、これが結構なスピードで、狭いトンネルを通ったりするので、とてもスリルがある。
しばらくするとこの乗り物を降り、ここからは徒歩になる。各言語の名前が書いてある看板があり、その前に分かれて集まる。すると、それぞれにガイドが来て、一行を案内してくれる。私はEnglishというグループに入ったが、なんと、DeutscheよりもItalianoよりも人数が少なかった。隣の国なので、イタリア人は多いようだ。
ガイドはところどころで止まって説明してくれるのだが、わかりやすくおもしろい。鶏に見える鍾乳石や、結婚前の若いカップルに見える鍾乳石(くっついている)、結婚後のカップルに見える鍾乳石(子供を抱いているように見える)などを説明したときは、結構みんなに受けていた。
スパゲティのように細い鍾乳石や、巨大なものなどがあり、最後はコンサートホールと呼ばれる結構広い空間で終わって解散する。ここからは、再びジェットコースターのような乗り物に乗って入り口まで戻る。
全然関係ないが、Englishグループには、190cmくらいあるすらりとした若い女性がいたが、帰りの乗り物で、私の真ん前の席に座ったら、私より背が小さくなった。短足な自分にちょっとショック。
Ljubljanaに滞在していた2002年9月4日に、バスでPostjnaまで行って鍾乳洞を見た後、またLjubljanaに戻って、バスでBledまで行った。BledにあるBled湖(Blejsko Jezero)はスロヴェニアでとても有名なリゾートらしい。
Postjnaに行ったと同じように、バスターミナルでチケットを1270SITで買った。もう夕方になってしまっていたので、帰りのバスの時間が20:30で、その日に戻ってこられることを確認した。
バスで走っていると雨模様になって、とても心配になったが、最後は雨が上がったのでよかった。ただし、今度は降りるバスターミナルがわかりにくかった。乗ったバスは、Bohinj行きだったので、乗り過ごして帰れなくなってはいけないと非常に緊張した。風景がそれらしくなってくるのだが、まぎらわしい停留所がたくさんある。鉄道駅の停留所をすぎて、さらに行ったところで降りるのだが、湖が見える停留所なわけではないので、運転手に聞いて降りた。
湖は結構普通の湖だった。高齢の長期滞在型の観光客が多いのか、湖畔のゆっくりと散歩している人が多い。曇っていたので、絵はがきのように絶景とはいかなかったが、静かで、きれいなところではあった。
湖畔のレストランで夕食を食べた。目の前に、日が落ちていく湖を見ながらの食事はなかなか良かった。メニューを見ても魚の名前が並んでいてよくわからなかったので、ウェイトレスにおすすめを聞いて頼んだ。メニューの値段は100gあたりで示されており、どんなのが出てくるかと思ったが、鯛のような魚が1匹焼かれて出てきた。オリーブオイルで調理してあり、なかなかおいしかった。日本人なので、きれいに全部食べてきた。大好きな頭も全部ほじって食べてきた。全部でチップ抜きで4,915SITだった。
ただ、湖畔なので・・・。蚊が飛んできて、何匹か殺したが、3カ所くらい刺された。
結局2時間くらい食事にかかってしまい、最後はバスの時間に間に合うかどきどきした。
Bledのバス乗り場は、ターミナルと言うよりも「乗り場」なので、最終バスが来るまでは薄暗く、ちょっと不安になった。最終バスが来て乗ったが、乗客は私1人しかいなかった。日帰りであたふたと来るのは私ぐらいだったかも。
1人、2人乗ったり降りたりしたが、バスはがらがらだった。Ljubljanaに戻ったのは、もう10時近くだったのでホテルに帰ってすぐに寝た。
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