最終更新日 2002年8月10日
エストニアは、バルト三国の最も北に位置する。バルト三国と呼ばれるものの、他の二国とは民族・言語がかなり異なっている。フィンランドからはフェリーで1時間半なので、観光客も多い。
国名 | EESTI VABARIIK、エストニア共和国、Republic of Estonia(英語) |
国土 | 西側は平坦、東側は丘陵。国土は平坦。西にバルト海、北にフィンランド湾、東にロシア、南にラトヴィアに接する。 |
気候 | Dfb |
人口 | 約145万人(1998) |
民族 | エストニア人65%、ロシア人28%、ウクライナ人2.5%など。 |
宗教 | プロテスタントが主流 |
首都 | Tallinn、タリン、Tallinn(英語)、Tallina(ラトヴィア語) |
経済状況 | 一人当たりGDP3,197ドル(1998) |
時間 | 東ヨーロッパ時間(GMT+2)、ただし夏はサマータイムで1時間繰り上がる。 リトアニアと1時間の時差がある。 |
国番号 | 372 |
観光客 | 53万人(1995) |
エストニア語。エストニア語は、ウラル語族フィン・ウゴル語派に属しており、インド・ヨーロッパ語族のリトアニア語、ラトヴィア語と全く違う。フィンランド語に近い。
英語は、ホテル、レストランでは通じた。英語のメニューが出てこなかったことはなかった。バルト三国の他の2国よりは英語が通用するように感じた。キオスクや店でも、結構通じる。話せる人も、話せない人もいる、程度。
ラトヴィア同様、ロシア語が町に目立つ。あと、フィンランド語もホテルの説明などで多く見かける。フィンランド人の観光客が多いからのようだ。併記した文章を見ていると、エストニア語とフィンランド語は単語が1対1対応のようで、フィンランド人がエストニア人の店員と話しているのを見ていると、お互いの言葉が理解できるのか、習得が容易なようだ。
ありがとう | Aitah(後ろのaは上に点2つ)/Taname(aは上に2つ点) | アイタ/タナメ? |
こんにちは | Tere | テレ |
お願いします | Palun | パルン |
切符 | Pilet | ピレット |
ビール | olu(oは上に波線) | ウルー |
値段 | Hind | レシートの観察。 |
合計 | Summa、またはKokku | 領収書には、Summaとのみ示されている場合もあれば、Summa、Kokkuと並べて書いてあることもある。SummaはSum、KukkuはTotalらしい。 |
現金 | Sularaha | レシートに書いてあると、現金で払いましたよ、という意味だそうです(byあきこさん)。 |
お釣り? | Tagasi | レシートの観察。お釣りのこと? |
トイレはどこ? | Kus on WC? | クス・オン・ヴェーツェー? |
Helsinki | Helsingi | フィンランドの首都 |
クローン(Estonian Kroon, EEK)、補助通貨単位(1/100)がセンティ?(senti)。ドイツマルクとペッグしていたが、現在はユーロと固定されているらしい。1EUR=15.65EEK
日付 | 場所 | レート |
---|---|---|
1999/8/2 | VANALINNのMONEX | 1$=14.22760EEK |
1999/8/4 | VANALINNのMONEX | 1Lt=24.01640EEK |
1999/8/4 | VISA Card | 1EEK=8.013円 |
1999/8/4 | VISA Card | 1EEK=8.012円 |
1999/8/5 | VISA Card | 1EEK=7.991円 |
日本では両替できない。日本円も全ての両替所で扱っているわけではなく、レートも悪いようなので、US$かドイツマルクの現金を持っていくのがよいようだ。クレジットカードも使える。
日本人は90日間まで必要ない。
バルト三国は情報が少ないが、以下のリンクが役に立つ。
もはやバルト三国旅行の定番となりつつあるガイドのWebサイト。冊子のものは16EEKでTALLINNのどこにでも売られていて(売り切れが多かったが)、役に立つし、読んで面白い。
富中さんという方の旅行記。その後に旅行した方からも情報が寄せられており、参考になった。
エストニアに留学されていたあきこさんのサイト。歴史、言語などについての様々な情報が得られる。
非常に数多くの旅行記が集められているリンク集。精力的に更新が続けられています。
Tallinnはエストニアの首都で、人口は約40万人。フィンランド湾に面する港町で、フィンランドのHelsinkiまでは高速フェリーで1時間半。
バルト三国縦断の旅行の4番目の国として、1999/8/2に長距離バスでRigaから到着、3泊して8/5にフィンランドのHelsinkiに高速フェリーで出発した。
Rigaのバスターミナルからの長距離バスでTallinnのバスターミナルに到着。
切符は出発2日前の7/31に買った。RigaからTallinnまでのバスはいくつかあり、Riga7:20→Tallinn13:20のものと、Riga11:50→Tallinn17:50のもののどちらにしようか迷った。しかし、朝早いのはいやだし、Tallinnに17:50につけば、地球の歩き方によれば、TallinnのTourist Informationは19:00までやっているとあったで、NordekaのRiga11:50発のものにした。所要時間は6時間となる。
Rigaのバスターミナルにある窓口で、Tallinnはラトヴィア語でTallinaと言うらしい。"Riga7:20→Tallina13:20"とメモに書いて、Rigaのバスターミナルの窓口に出して切符を買った。6.71Lsだった。席もあらかじめ決まっていた。
出発の日、Rigaのバスターミナルに行き、ガスなしと念を押して水を買い、乗り場まで行くと、結構混んでいた。バスはトイレ付きのきれいなバス。バスに乗ろうとすると、年配の女性が"santimi?"と言いながら、手を差し出して近づいてきた。出国する旅行者に対し、小銭をくれと言ってまわっているようだ。びっくりしたこともあって、断ってしまったが、どうせ余らせてしまう小銭なのだから、渡してしまえばよかった。
バスや冷房が入っているのだが、なぜか天井のドアは開かれており、誰もそれを不思議とは思っていないようだった。バスは満席に近かった。何回か停車しながら、国境に着いた。Ainaziと思われる。係員がバスに乗ってきて、パスポートを集め、しばらく経って発車、パスポートが返される。
エストニアに入ってしばらくすると、Parnu(aは上に点2つ)に着く。Parnuでは結構長く停車した。何となく商店の雰囲気が他のバルト2国よりも西欧の大都市に近く、人々の顔つきも他のバルト2国と明らかに異なる。
Tallinnに着くと、旧市街の近くを通って、港などの何個所かに停車し、最終的にTallinnのバスターミナルに着く。
バスターミナルは旧市街から結構離れている。着いたはいいが、バスターミナルの建物は比較的小規模。トイレに行きたかったが、小銭がないので両替所を探すがない!バスの切符売場のおばさんに両替所はあるのか聞いたがないという。いくらいるのか、少しなら両替してあげようか、というように言っていたようだが、たくさん両替するから、と断ってとりあえず歩きはじめた。
お金がないので、トラムにも乗れない。ひたすら歩く。途中で旅行者らしい女性が"Where is bus station?"と聞いてきた。精神的に極めて余裕がなかったこともあり、Bus Station = 自分がさっきいたBus Terminalということがつながらず、知らないと答えてしまった。ごめんなさい。逆に両替所はどこか聞いたら、旧市街に行かないとないよ、と言われた。
結局、旧市街のViru通りまで行って、両替所を見つけて両替、得たお金で公衆トイレで用を足し、ちょっとほっとした。ホテルを探さなければならないので、ラエコヤ広場(Raekoja Plats)のTourist Informationまで行くと、何と18:00で終わっている。しばし、呆然。とりあえず、地図を入手しなければならないと思い、定番のTallinn In Your Pocketを探すが、RIGA IN YOUR POCKETとVILNIUS IN YOUR POCKETしかない。Tallinnのはないのか聞くと、明日にならないと入荷しないという。Viru通りのニューススタンドにいけばあるかも、と教えてくれたので、Viru通りに戻ったがニューススタンドのようなものが見つからなかったので、書店に入った。ここでもRIGA IN YOUR POCKETとVILNIUS IN YOUR POCKETしかなかったが、とりあえず別の地図を入手した。
ホテルを探さなければ、と唯一手元にあるガイドブックである地球の歩き方で選ぼうとしたが、疲労(飲みすぎ、食べ過ぎか?)と緊張で胃が痛くなってきて、ベンチに座りこんでしまい、脂汗が出てきた。本当に面倒になったら目の前にあるVIRUに泊まればいいや、と思い、値段が手ごろそうなMIHKLIを目指して歩きはじめた。
1999/8/2-8/4に2泊。Tallinnに着いて、とりあえずホテルを探さなければ、とまず向かったホテル。
Endla 23, EE0001 Tallinn
telephone +372 2 453 704
fax + 372 2 451 767
旧市街から西に行った所にある。旧市街からは歩くことも出来るし、VABADUSE広場からトロリーバスの2,3,6、バス16,17,23のいずれかに乗っていっても良い。
シングル800EEK(朝食付き)(当時レートで6,418円)
一番最初にホテルに行ったときには、歩いていった。比較的大きな通りであるEndlaに面している。入り口は小さいが、通りに面した所にある。入ると難しい顔をした中年の女性がレセプションにおり、部屋が空いているかとたずねると、800EEKだがいいかと言うので、いいと答え、ラトヴィアのホテルでの蚊の件もあったので、1泊のみとりあえず泊まると伝えた。レセプションの後ろには、タクシーを呼ぶのはいくら、Safety Depositがいくら、と細かく書いてある。Safety Depositでお金をとるホテルは、良いホテルなことがないので少し不安になる。
部屋はツインのものが割り当てられ、ちょっとラッキー。衛星放送も入り、なかなかきれいな部屋だった。
朝食は地下にあるレストランで提供される。内容はチーズやハムがもりだくさんのもの。
一泊して、あと二泊も泊ってもいいやと思ったので、レセプションであと2泊したいというと、他の客が来るから1泊しか出来ないという。なんとなく対応も親切ではない感じもしたので、あと1泊だけ泊まることにした。
Tallinnについた日の夕食時に同じテーブルで話した若いイタリア人の男もこのホテルに泊っていて、彼はこのホテルを、旧市街から近いし良いホテルだと評価していた。彼はフィレンツェのホテルで働いているそうで、MIHKLIはインターネットで探して決めたといっていた。インターネットの普及は本当にすごい。
1999/8/4-8/5に1泊。TALLINN IN YOUR POCKETで選んだ。TALLINNからHELSIKIへはフェリーで行くことにしていたので、港に近いこのホテルを選んだ。
Sadama 1, 10111 Tallinn
telephone +372 667 8700
fax + 372 667 8800
e-mail hotel@expresshotel.ee
URL http://www.expresshotel.ee/
港(sadama)にあるホテル。旧市街からは、太っちょマルガレータを出て少し行った所にある。
旧市街側から見たExpressHotelの外観の写真(45KB)
850EEK(朝食付き)、全ての部屋が均一料金
HOTEL MIHKLIの部屋から、電話をして予約をした。電話番号を聞かれて、ホテルからだからないよ、と答えたが、それ以外は予約もスムーズ。最後に予約番号を告げられ、到着時間を教えて予約おしまい。
このホテルは、Reval Hotelsという系列のホテルの1つらしい。Reval Hotelsは、ExpressHotelの他、Olumpia Hotell(Olumpiaのuは上に点2つ)や、Central HotellといったTallinnの高級ホテルを運営しており、そのノウハウが生かされているようだ。
しかし、ExpressHotelは高級ホテル、というのではなく、新しくておもしろいコンセプトを打ち出している。まず値段だが、850EEKとちょっと高目の中級ホテルというライン。さらに、これは一部屋の共通の値段で、一人で泊ろうが、二人で泊ろうが、ベッドが2つある800EEKの部屋になる。2人で泊ればかなりお得だと思う。建物も赤と青でアクセントでつけられた、四角いモダンで機能的なもの。入り口から入ると、"ExpressHotel - Your room is ready"というロゴが掲げられている。レセプションの従業員もそろいのポロシャツを来てカジュアルな感じを演出しており、掃除をしている従業員もTシャツと半ズボンの制服。
チェックインすると流暢な英語で説明され(半分くらいしかわからなかった)、部屋の鍵となるカードを渡される。カードは部屋の電源のメインスイッチも兼ねている。部屋は新しいこともあり、非常に清潔であり、バスルームのコップも使い捨てのものをたくさん置くという斬新さ。衛星放送が見られるほか、机と枕元の電話のところに、モデムの差込口が完備。1階には無料で使えるパソコンもある。窓からは、旧市街の太っちょマルガレータが見えた。
宿泊したExpressHotelの部屋の机にあるモデム差込口の写真(48KB)
宿泊したExpressHotelの部屋からみた太っちょのマルガレータの写真(61KB)
机の上には、アンケートが置いてあった。アンケートが置いてあるホテルは大抵サービスが良い。
朝食は1階にあるExpressCafeで提供される。内容はチーズやハムがもりだくさんのもの。従業員の応対もきびきびしていて良い印象。
4系統のトラムの他、多くのトロリーバスとバスがTallinnの市内を走りまわっている。停留所はベンチのようなものがあり、すぐにわかる。VBABADUSE広場と鉄道駅に隣接したターミナルが路線のかなめになっているようだ。
切符はトラム、トロリーバス、バス共通で、キオスクで5EEKで売っている。運転手からも買えるらしいが割高らしい。最初HOTEL MIHKLIの前からトロリーバスに乗ったとき、停留所にいた若い男性に切符の買い方を聞いたが、英語がわからなかったようだった。
トラム、トロリーバス、バスに乗ったら、中で切符をパンチしなければならない。バスには日本のバスのように、STOPと表示されたボタンがたくさんあったが、それを押して降りている人は見なかった。
トラム、トロリーバス、バスの切符の写真(キオスクで買ったもの)(34KB)
Tallinnのバスターミナルは旧市街から1kmくらい離れた所にある。Rigaから到着したとき、バスターミナルには両替するところがなかったので非常に困った。近くに銀行らしきものもなかった。単にその時だけ閉鎖されていただけかも知れないが。
鉄道駅は旧市街のすぐ横にある。駅の前や横のターミナルからはバスやトロリーバスがたくさん出ている。
港も旧市街のすぐ外側にある。いくつかのターミナルビルがあって、フェリーの会社毎に別れているようだ。両替所もいくつかのターミナルビルに設けられている。ここからNORDIC JET LINEでフィンランドのHelsinkiに出発した。
Tallinn港のTerminal A, B, Dの写真(53KB)
Tallinn港のTerminal Cの写真(NORDIC JET LINEはここから)(33KB)
レストランに対応するRESTORAN、カフェに対応するKOHVIK、酒の種類が多いBAARという区分がある。コーヒーの種類があったり、ケーキがあるような、日本の喫茶店のようなKOHVIKもある。
何も言わなくても英語のメニューが準備されており、持ってきてくれる。英語も通じる。
ビールが良く飲まれている。ブランドとしては、SAKUというものが支配的のようだ。SAKU TUMEというのは黒ビール。
BAARで遅い昼食を食べていたら、よっぱらった中年の男のフィンランド人が話し掛けてきた(これまで話したフィンランド人は全て酔っ払っているのはどういう訳だ)。エストニアは好きで良く来るという。俺はひとりぼっちだという典型的な酔っ払い話をしていた。店員や、他の客(フィンランド人)にも話し掛けていた。何かウイスキーのようなものを飲んでいて、飲んでみろ、というので一口飲んだところ、オールド・ファッションドのようだった。
別の晩、レストランで食後にウイスキーを飲んでいて、つまみに豆を頼んだら、焼いたような豆と楊枝が出てきた。楊枝で食べていて、余りにも豆がたくさんあるので残してしまった。やはり箸は便利だと思った。
料理は、やはり牛肉、豚肉、鶏肉の3つをローテーションする感じ。白菜が生で出てきてびっくりした。
領収書には、18%の税金も示されることも多い。チップは、TALLINN IN YOUR POCKETによれば、"up to you"であり、気に入ったら払えば、ということ。
Raekoja Plats近く。ビールと食事、さらにウイスキーと豆(SOOLAOAD)。
SAKU TUME | 25.00 |
JIM BEAM 4C | 35.00 |
LEHTSHNIT | 90.00 |
SOOLAOAD | 15.00 |
V.SUMMA | 165.00 |
K/M. 18% | 25.17 |
KOKKU | 165.00 |
SULARAHA | 200 |
TAGASI | 35 |
Toompeaの南にあり、城壁の一部がカフェになっている。とても雰囲気が良いところ。
Tallinnには城壁で囲まれた明確な旧市街がある。旧市街の外の新市街は、ごく普通の町なので、旧市街を中心に歩き回った。旧市街は小さく、さっと歩き回るなら半日くらいしかかからないかも知れない。旧市街全体が観光地のようなもので、旅行者らしき人も多く、テーマパークのようだ。
旧市街は、南西部分にある小高い丘のToompeaとその下のAll-linnに別れている。All-linnからはPikk jalg通りという細くて急な坂道で登る。この通りでは、道端で絵を売っている人もいて、途中には喫茶店があって、ケーキを食べた。
Pikk jalg通りの写真(上から見たところ)(61KB)
Toompeaには大聖堂(Toomkirik)やアレクサンドル・ネフスキー大聖堂(Aleksander Nevski katedraal)というロシア正教の教会がある。また、展望台のような場所がいくつかあって、いろいろな方向を見ることが出来る。
Toompeaの南に階段を降りて歩いていくKiek in de Kokという大きな塔がある。今は博物館になっていて、10EEKで入ることが出来る。
旧市街全体を囲んでいた城壁が結構残っている。灰色の城壁と塔が旧市街の中にいるとどこからでも見えて、遺跡の中にいるような気分になる。
旧市街の中心にある広場で、たくさんのレストランやカフェがテーブルを並べている。広場の一方には歴史を感じさせる旧市庁舎が立っている。旧市庁舎の前面の屋根の下には、なぜか「あかんべえ」をした龍のような飾りがつけられていて、アンバランスな感じ。
Raekoja PlatsからHotel VIRUまで伸びていて、一番にぎやかなとおり。レストランや服を売る店、両替所、本屋、マクドナルドなどが並んでいる。
旧市街を貫く通り。北のほうに行くと、聖オレヴィステ教会(Oleviste kirik)という高い教会がある。中庭へ入る方法が分からず、石になったオレフというのが見えないかと思ったが、外からもひっそりと置いてあるのが見えた。旧市街もこの辺りに来ると結構ひっそりとしている。
Pikk通りの写真(三姉妹と聖オレヴィステ教会)(41KB)
最後に太っちょマルガレータ(Paks Margareeta)という、昔は監獄に使われて太い塔があり、旧市街の外に出る。
EESTI VABAOHUMUUSEUM(Oは上に波線)は、Rocca al Mareにある野外博物館で、エストニアの伝統的な暮らしや建物が展示されている。
鉄道駅から21のバスに乗るということだったが、駅前の停留所には21の番号が見付からず、探し回ってしまった。結局、駅の隣にバスターミナルがあって、そこから乗ることがわかった。
いかにも遠足に行くという雰囲気の子供がいっぱい一緒になって、最初は切符にパンチ出来なかった。バスは街を出て、どんどん走っていく。Rocca al Mareというところで降りなければならないのだが、たくさんの子供達も同じ所に行くのだろうと思っていて、彼らが降りたところで横に乗っていた若い女性に「ここってRocca al Mareでしょ?」と聞いたら、"Already passed."と宣告されてしまった。21のバスは、Rocca al Mareの辺りはループ上に走っているので、ループの首のところまでこのまま乗って行き、そこからは歩いていけるとのこと。そこまで着いた時点で声をかけてもらって降りた。
降りてみると、何もないところで、別荘のような住宅がひっそりと森の中に並んでいる。こんなところで道に迷ったら大変だと思いながら歩いていくとRocca al Mareに到着。
Rocca al Mare付近の写真(突き当たりが博物館の入り口)(74KB)
博物館自体は入場料21EEK。平日だったせいか、ほとんど人はおらずひっそりとしていた。広い敷地の中にぽつぽつとエストニアの伝統的な建物が並んでいる。入り口で英語の地図が買える。それを見ると簡単な解説があって、それぞれの建物が何か分かる。強い日差しの下、水を飲みながら森を散策するような形で見学した。
エストニア人は、フィンランド人に見かけも似ている。他のバルト2国とは全く風貌が違う。めがねをかけて、ひっつめた髪型で、図書館の受付です、というような感じの女性も多く見た。旅行者は結構多く、近いこともあってフィンランド人が多いようで、フィンランド語の表示も良く見る。
このページに関するご要望は高谷 徹(toru@takayas.jp)まで