香港

最終更新日 2008年6月15日

香港旅行として正月に行ってみました。近代的な都市ですが、台湾同様、中華系の人たちの食べ物に対する執着はすごいです。

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国について

独立した国ではなく、中華人民共和国の特別行政区となっている。。

国の概要

国の概要
国名香港
国土中国の珠江のデルタ地帯にあり、半島と島からなる。
気候温暖冬季少雨気候
人口約705万人(2003)。
民族中国人
宗教道教、仏教、キリスト教
経済状況一人当たり国民総所得38,127ドル(PPP,2006)
時間GMT+8。日本より1時間遅れている。
国番号852

言語

公用語は英語と中国語

ただし中国語といっても広東語というものらしく、英語もたとえば北欧のように完全に通じるわけではない。

通貨

香港ドル(HKD)。補助通貨単位はセント。

両替

いつものことだが、レートはクレジットカードが一番良いようだ。

両替レート
日付場所レート
2008年1月3日クレジットカード1HKD=\14.2570
2008年1月3日クレジットカード1HKD=\14.2570
2008年1月4日クレジットカード1HKD=\14.1410
2008年1月4日クレジットカード1HKD=\14.1410
2008年1月4日BANK OF CHINA1HKD=\14.7120
2008年1月5日CITIBANK HONG KONG1HKD=\14.6420

チップ

必要。

ビザ

観光で90日以内なら不要。

関連リンク

Wikipedia

香港

香港

香港旅行で、お正月の2008年1月2日(水)から1月5日(土)まで3泊した。

到着

2008年1月2日(水)、夕方の出発だったので、午前中に荷造り。出かける前に、今回は新しい携帯電話で海外でも使えると言うことなので設定を確認しようとしたらよくわからず、さらにDoCoMoのWebサイトで設定を確認しようとしたらパスワードがわからず、何度もやっているうちにパスワードが違うのでロックされてしまいパニック。結局DoCoMoに電話したところ、そのままでOKとのこと。

ばたばたしてお昼過ぎに家を出発し、東京駅から成田エクスプレスで成田空港に行った。今回もチケットレスの航空券だがチェックインはカウンターでして、出国手続き。ANAのNH911便で18:40に出発、食事をして一眠りして23:00頃に到着。やはりヨーロッパと違い、近いですね。

空港について、携帯電話の電源を入れると、しばらくしてDoCoMoからのメッセージが届き、ローミングの設定が自動的にされる。ちょっと感動。

入国審査を受けて、送迎の現地旅行社の係員と合流。出口で待っていたので、両替ができなかったが、係員が送迎の車内でやってくれた。送迎のバスからの夜景がとてもきれいに見えた。中心部に入っていくと、ぎらぎらとした広告の照明で本当に明るい。

REGAL ORIENTAL HOTELで下ろしてもらい、チェックインも係員がやってくれ、部屋に入って就寝。

宿泊

REGAL ORIENTAL HOTEL 富豪東方酒店

香港九龍城沙浦道30-38号
電話 (852)2718 0333
電子メールroh.info@RegalHotel.com

泊まってみて

今回はツアーだったので、宿泊するホテルは決まっていた。予約するのがぎりぎりだったせいか、香港の中心部ではなく、旧空港の近くらしい。確かにホテルの窓からそれらしい空き地が見えた。

夜のチェックインだったが、車で空港から送迎してくれた係員がチェックインの手続までしてくれた。

ホテルの前のエリア

ホテルから出たエリアはレストランや食堂がぽつぽつとあり、朝食付きのパックではなかったため、朝はそのあたりで食べた。

尖沙咀に出るにはタクシーで行くか、バスで行く必要がある。ホテル近くにバスの停留所があり、かなりの路線が集まっているのでそれを利用しても良い。ただし、時間がかかるのは確か。

交通

日本もICカードが使えるようになって随分便利になったが、香港は交通のICカードでは元祖のオクトパスカードが使え、かなり便利。タクシーはだめだが、一見古くて無理そうなトラムやバスやスターフェリーでもオクトパスカードが普通に使える。デポジットHKD50で、HKD100分チャージしてもらって買った。

地下鉄

路線がいくつもあって、九龍半島から香港島まで海を越えることもできる。

トラム

香港島のトラム

これは香港島の北側を東西に走っているだけ。地下鉄の路線ともかぶっているので、なんであるのかよくわからない。ただし、2階建てなので、旅行者にとっては景色が良くて楽しいし、トラムが走っている道沿いを歩いていれば、道も間違えない。

バス

これもうじゃうじゃ走っていて、路線もよくわからない。路線によって、同じルートでも運賃が違ったりするらしい。運転は結構荒くて、急発進急停車する感じ。

これも2階建てなので、景色が楽しい。あまり日本では経験できない景色なのでおすすめ。

タクシー

タクシーは(東京と違って)そんなに高くないので、夜なども気軽に利用できる。

スターフェリー

九龍半島と香港島の間の海を走っている。路線もいくつかあるらしい。これも地下鉄が便利だから、実用面ではどれくらい意味があるかわからないが、それなりに人が乗っている。

食事

地元の料理は広東料理ということになるが、上海料理、四川料理といろいろ。値段も本当にいろいろ。

朝食

朝食をやっている食堂は昼食、夕食に比べれば少ないが、外で食べる人も多いようで賑わっている。

朝食セットの麺

到着して初めての朝だった1月3日は、ホテル近くの九龍城周辺の食堂で、セットのようなものを適当に頼んだら、カップヌードルのようなコシがない麺と、パン、ソーセージ、ベーコンとミルクティーだった。不思議な組み合わせと言えば不思議な組み合わせ。

翌日の朝は、もっと「らしい」のを目指して、ホテル近くのにぎわった食堂で、いろいろ入った粥のようなものを朝食として食べた。混んでいるところに入ったが、英語は全く通じず。「あれでいいか?」「それでいい」というようなボディーランゲージにより出てきたのは粥の中に油揚げのようで海産物のようなものとか訳がわからないものが入って、ちょっと塩味というもの。チープなプラスチックのお椀に入って出てきた。これは安くて一人分HKD10くらいだった。

最後の朝は、ホテル近くの食堂で、高菜のようなものが乗った細い麺、ソーセージとパン、ミルクティーのセットだった。

飲茶

点心

点心

最初の昼食の1月3日は尖沙咀の映月樓というレストランで飲茶。結構大きなレストランでフロアが複数あり、入り口で待ってから指示されたフロアに移動。店内は明るくてきれい。

最初にお茶を選び、後はテーブルにある紙にメニューの写真を見ながら記入して渡すと持ってきてくれる。また、ワゴンで巡回しているメニューもあって、おいしそうならそこからもらって食べることもできる。

いろいろな点心があって、本当に楽しい。金魚を模したシューマイのようなものとか、焦げ目がついたような豚の角煮とか。二人でHKD308。これはお値打ち。

フルコース

フカヒレのスープ

鳩

魚

ホタテ?

1月3日の夜は、尖沙咀のホリデー・インに入っている龍苑というレストランで広東料理のコース。ちょっと高い豪勢なものを奮発。二人でHKD1550。東京でもそんなもの滅多に食べない。

どう猛な顔つきの見たことがない魚の料理が出てきたがなかなかおいしかった。中華で魚というのはあまり印象がないんですけどね。あと、鳩も出てきました。普通の鳥の味でした。小さかったけど。ただし、頭とかがあって表情が・・・。もう少し大きい鳥のほうが食べた気がするのでは。あとは定番のようにフカヒレスープも出てきました。

1月4日の昼は中環の黄枝記という麺の店。とても混んでいて、ちょっと待った。日本人の観光客も見かけた。麺も良いが、一緒に出てきたチンゲンサイみたいな青い野菜がおいしかった。

四川料理

四川料理

最後の1月4日の晩は尖沙咀にある四川樓菜館という四川料理の店。混んでいて観光客も多かったようだが、味は可もなく不可もなくだった。二人でHKD590。

九龍

ネーザンロードが南北を貫いていて、南端が尖沙咀で、そこから北に、佐敦、油麻地、旺角と街が続く。

尖沙咀(チムシャーツォイ)

街で言うと新宿というか、上野というか、大通りには店があり、路地はごちゃごちゃとしているといった地域。香港島よりもビジネス街の雰囲気が少なく、より商業地域という感じがする。メインストリートは半島を南北に貫くネーザン・ロードだが、その西側には九龍公園という街中の公園がある。

大方おしゃれな街というにはほど遠い感じがする街ですが、路地を歩いてみると、ナッツフォード・テラスというこぎれいなエリアがあったりします。

店も路地にたくさんあって、おみやげの中国茶を買った。いろいろ試飲させてくれて説明してくれた。

シンフォニー・オブ・ライツ(Symphony of Lights)

Symphony of Lights

南の海沿いにはAvenue of Starsという散策路があって、映画スターの手形がたくさんある。映画はよくわからないですが。

このAvenue of Starsでは夜の8時からSymphony of Lightsというライトアップが行われる。これは何かアトラクション施設があるというのではなく、ビルそのものを使ったショー。時間になるとスピーカーでアナウンスと音楽が流れるが、まずプロレスの紹介のように次々とビルが紹介されると、そのビルが紹介に答えて本当にチカチカと点滅する。つまり、街全体を使ったショー。紹介が終わると音楽に合わせて海に面した主要なビルがチカチカと競演する。

足底マッサージ

1月5日は出発が昼だったので、朝起きて足底マッサージへ。大きな店ばかりある広東道(カントンロード)に店があるとのことなので行ってみたが、最初なかなか見つからなかった。やっと見つけて路上におかれた看板を見ていたら、マッサージに行きたいの?と女性が話しかけてきた。どうやらその店の人らしく、「いつ?」と聞かれたので「今!」と答えたらそのままビルの上階の店まで連れて行ってくれた。

朝一番で最初の客だったらしく、最初は誰もいなかった。せっかくなので足底と背中のマッサージにしたが、一人がやるのではなく、場所を変えて違う人がやってくれた。担当があるようだ。

大通りに面した薄暗い部屋で、朝に静かにマッサージを受けるというのはちょっと不思議な感覚だった。

旺角(モンコック)

繁華街だが若者が多い。中華風デザートの店に入ったが、ボリュームもあっておいしかった。また、店頭で調理しながら売っているシューマイを食べた。

女人街という路上マーケットがあるが、まあ、チャイナタウンにありがちなマーケットですね。

油麻地(ユーマーティ)

廟街という地域に出るナイトマーケットが有名。人通りも多くて、庶民的そうな食堂もあって外国人観光客を含む客で混雑している。マーケット自体、ちょっと大人向けなものも平気で並べてあって、さすがナイトマーケット、という気がする。

香港島

北側が繁華街のようで、西から順に上環、中環、灣仔、銅鑼灣となる。

銅鑼灣

Times Square

香港島の北側の東の方にある。街の真ん中にTimes Squareがあって、店が密集しているが、尖沙咀のようにチャイナタウンっぽい雰囲気はなくて、日本にいるみたいな気がしてくる。

灣仔

銅鑼灣〜灣仔

銅鑼灣〜灣仔

銅鑼灣から灣仔と大通りを歩いていくとずっと賑やかな繁華街になっている。街の路地にはいるといかにもチャイナタウンといった市場を見ることができる。

Seaside Promenade

海側に向かって歩いていくと、急に幕張っぽい香港会議展覧中心という展示会場があって、ビルの中を歩いていくと海に面した部分はSeaside Promenadeと呼ばれる散策路になっている。後ろの香港島側を見ると、山のてっぺんにピークタワーが建っているのが見える。

海の水は結構きれい

対岸の香港島

香港は都市なので勝手に東京湾のような海の色を想像していたが、結構トロピカルできれいな色の海なのは以外。

像の周りは環境客ばかり

結構人が少ないと思ったが、香港会議展覧中心を回り込んで像がある側に出ると、観光バスがたくさん止まっていて人が多かった。

中環

ごちゃごちゃとしているが、尖沙咀よりも洗練された繁華街という雰囲気がある。ただし、平らではなくて、海から坂をあがっていくように街が広がっている。

ヴィクトリア・ピーク(Victoria Peak)

香港といえば夜景。

中環から道を上っていくと、途中にピーク・トラムというケーブルカーの駅がある。並んでいるので列に加わったが、これは切符を買う列で、オクトパスカードがあればあっさりと乗れたらしい。失敗した。

このケーブルカーから結構すごくて、急なので、窓の外にある斜面に建っている高層ビルが斜めに立っているような錯覚を感じる。なぜか直通ではなくて、途中に駅があって各駅で登る。

シンドラー社製のエレベーター

一番上の駅で降りるとピークタワーという建物があって、そこの屋上に上る。シンドラー製のエスカレーターで。

ヴィクトリア・ピークからの夜景

屋上に出ると、眼下に夜景。これはすごい!と思ってデジカメで写真を撮るとともに、携帯電話でも写真を撮ってメールしようと思ったが、ここで携帯電話の電池が切れてしまった。

荷李活道(Hollywood Road)

キャット・ストリート

中環から上環まで続く、骨董品の店が並ぶとおり。中環から歩き始めたところ、上品な骨董品の店が並ぶだけかと思ったが、文武廟を過ぎて上環近くまで行ったところに並行してあるキャット・ストリートはかなり楽しい。毛沢東語録のようなチープなおみやげや根付けのようなものなど蚤の市っぽい雰囲気で、私も安いおみやげを仕入れた。

上環

ヒトデとトカゲ

繁華街だが、漢方薬や乾物の店が集まった地域があって、見ていておもしろい。日本のアワビは高級品とされているようだ。あと、ナマコも日本ではそんなに口にするものではないが、結構ポピュラーな食材であることが感じられる。その他、ヒトデとかトカゲとか、日本人の感覚ではゲテモノっぽいものも・・・。

出発

港湾施設

2008年1月5日(土)、チェックアウトしてホテルで送迎のバスを待ち、空港まで移動。途中で巨大な港湾施設が見えた。日本の港湾、こんなところと勝負するのはきついよなあ、と思った。

空港で麺の昼食をとってから、全日空のNH910で15:25発、成田空港に20:30頃到着。着陸しようとしたのに着地の衝撃があるかと思ったら中止して再上昇し、再着陸をしたので、ちょっとどきどきした。何だったのでしょう。

成田空港から成田エクスプレスで東京まで出て、中央線で帰宅。

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