古くなった批評

最終更新日 2005年12月30日

ここでは、古くなった批評を整理しています。情報も古くなっている場合があるので、信じないで下さい。

現在の批評については、独善的なモノ批評をご覧下さい。

ソフトウェア

Operating System

Microsoft Windows Me

3台目のパソコンを買ってしばらくは、プレインストールされていたWindows Meを使っていた。Windows95のときに比べて、細かい部分で改善されていると思う。ただし、メッセージの丁寧さやわかりやすさでは未だMacOSのほうが優れているように思う。あと、やはり不安定。Windows95のときから改善されているどころか、まずくなっているように感じる。Windows95を初めて使ったときの安定さに対する感動はもう来ないのだろうか。Windows2000を使え、という考え方もあるが、まだハードウェアのサポートが少なく、家で使う分には今のところ、Windows Meでいいかな、と思って使っていた。

しかし、使っているうちにOSとしては実に貧弱なものだということに気がついた。とにかくリソースが少ない。メモリを128MB 積んでいても。このWebサイトを管理するために10個くらい秀丸エディタを起動(体裁の機械的な変更などそういう場合がある)すると、それ以上開かなくなってしまう。普通、エディタでリソースがなくなるだろうか?また、Photoshop Elementsを起動すると、他のソフトはほとんど動かなくなる。無理すると落ちる。画像編集をしたら、Photoshop Elementsを終了して、エディタを起動し、という前近代的な作業をしなければならなかった。

いろいろなところでも最悪なOSと書かれているが、やはりその通りだと思った。確か、Microsoftの本来の計画では、Windows98を最後に家庭向けOS(その言い方も無責任だと思うが)もNT系に一本化されるはずだったと思う。クリスマス商戦のために、つなぎに作業が進んでいるところまでのっけて出してみました、ということなのかもしれない。事実、サービスパックすら出ていない。ひねくれて考えればNT系に誘導するためにわざと不安定にしたのではないかとさえ思ってしまう。

インターネット・通信関連ソフト

Mozilla

Mozillaはオープンソースのブラウザで、Mozilla orgで開発されている。Netscapeとは関係があるが、同じではない。NetscapeはMicrosoftにブラウザ戦争で敗れ、Netscape4.Xのソースコードを公開した。これをもとにオープンソースのブラウザが開発されるはずだったのだが、このコードがあんまりだったので、いろいろ議論があった末、なんと1から作り直すことになって開発されているのがMozillaである。Mozilla自体はNetscapeとは直接の関係はないが、Netscape社はMozillaの開発成果をもとに手を加えて、新しいシリーズであるNetscape6を出しているので、プログラムとしては親戚のようなものとなる。なお、Mozillaはまだ開発中で1.0が出ていない。

以前は、Internet Explorerがこれだけ普及しても、Netscape Navigatorを頑なに使用してきた。OSと統合とかいって使用を強制されるのは嫌いなので、Internet Explorerは使いたくない。でも、はっきりいってCSSへの対応などでInternet Explorerに機能的に遅れをとってしまっていた。

そこでNetscapeは6が出たので使ってみたが、あまりにもひどい出来なので使うのをやめてしまった。CSSの表示などはすばらしいが、信じられないくらい遅い。また、よく落ちる。それもOSごと。開発している人も本当に使っているのだろうか?と思った。

ということで、Mozilla0.7を使うことにした。これはよくできていた。正直言ってまだまだ変な動作をするところがある。ただ、CSSを使ったページの表示はNetscape Navigator4.Xとは比べ物にならないほど美しいし、Netscape6よりもずっと安定しているし、高速な感じがする。だいたい、Netscape6は、Mozillaの0.7より前の時点の成果を利用して製品化されているのだから、Mozilla0.7のほうが進んでいるのは当然かもしれない。ちなみにNetscape6.1はMozillaの0.9.2あたりをベースに作られている。

そのままでも日本語のページを問題なく表示できるが、日本語パッチも提供されているので、メニューも日本語化できる。最近では、細かい設定(メニュー)も充実してきて元のサイト以外からの画像を読み込まないようにしたり(うるさい広告が出ない)、なかなかおもしろい。

ただ、Mozillaはあくまでも開発中であり、機能を追加したり、入れ替えたりするので不安定になったりすることがある。現在公開されているのも、あくまでもテスト目的である。そういった意味で初心者には進められるものではないかもしれない。先進的なものを試してみたい人、好奇心が強い人はMozilla、標準に準拠してセキュリティの心配も少ないものを使いたいが、安定したものを使いたい人はNetscape、あまりブラウザを使わない人、決まったサイトしか利用しない人、複雑なアプリケーションを使いたい人、あるいは何も考えていない人はInternet Explorerといったところでしょうか。

なお、Mozillaは開発中で、ほぼ毎日新しいプログラムが公開されているが、1ヶ月に1度くらい、その時点である程度安定させたマイルストーンというものが公開されます。これにはバージョンがついていて、現在最新のマイルストーンは0.9.7です。

0.9.1

Modernテーマが一新され、明るい感じになりました。ちょとMacっぽいです。安定性も向上し、0.9以来の速度の向上も実現しています。ようやくIEと比較しても酷いレベルから脱却した感じで、多くの部分で遜色がなくなってきたように思います。表示の美しさは以前から相当リードしているし。

ただ、最近とても気になるのが、Netscape6やMozillaを拒否するサイトが増えてきていること。富士銀行サイバーバンクや、東京三菱ダイレクトは、これまで問題なく使えたのに、突然ブラウザをチェックして拒否するように改悪された。まだまだ不安定なので、わからないではないですけど残念です。Mozillaは開発中なので仕方ないですが、Netscape6もダメと言うのはひどいです。

0.9.5

タブ機能が実装された。これは、Excelのシートみたいに、1つのウィンドウの中に、複数のページを表示させて切り替えられるもの。あと、ちょっと面白い機能だが、Webページの中に、LINK機能で、PREVとかNEXTとか入れておくと、ナビゲーターを表示することが出来る。ただし、0.9.4に比べてちょっと不安定な気がする。あと、ツールバーに対して、URLをドラッグするときに、フォルダの中に入れられない。

0.9.6

0.9.5より安定して、タブ機能付きで安心して使えるものとなった。しかし、ブックマークに追加すると変なメッセージが出る(追加はできるが)。

0.9.7

0.9.6よりも気のせいか速くなった気がする。Internet Explorerと遜色ないのではないか。ちょうどADSLにしたこともあり、Webサーフィンが楽しい。

ブックマークの変なメッセージは改善されたが、Flashが相変わらず動いたり動かなかったりするのは残念。あと、若干0.9.6より落ちることが多いかも。さらに、私は使っていないが日本語パックが出ないことになったのも使う人にとっては困ったことかも。

0.9.8

今回は難産で、予定からずいぶん遅れてリリースされた。

リリースノートを見ても、派手な機能追加などは内容だが、細かいところでバグが取れて、完成に近づいた感じである。気がついたところでも、

1.0

ついに出ました1.0!

0.8、0.9と来て、次は1.0だと思ったら、0.9.1、0.9.2となって、0.9.9で次こそは1.0と思ったら、1.0RC1、1.0RC2、1.0RC3と来て、やっと出ました。

まだ細かいバグがいくつかあり、正直言って、IEやNetscapeほど枯れているわけではないですが、1.0.1、1.0.2と安定していくことでしょう。

定期的に1月に1回くらいマイルストーンがリリースされるMozillaにとって、1.0はどういう意味があるのか、ということですが、継続して機能強化されるコードと1.0のコードは少し前に分岐しており、前者は機能追加が行われていき、1.0のコードはAPIを固定したままバグフィックスが行われていくようです。APIが固定されて変更されないことは、周辺の開発がやりやすくなることを意味するそうです。

早速1.0をインストールしてみました。テーマもmozdevからKzillaというやつをインストールしました。なかなかかっこよいです。

Nifterm

Nifty Managerが出てきても、かたくなに使い続けている。慣れてしまうとやはり換えられない。1年ごとに料金を払うシステムはとてもよいと思う。最近の「サービス」を先取りしていたということかも。

Niftyのパソコン通信サービス型サービスの取り扱い変更などを背景として、現在では開発が中止され、料金の支払が不要となっている。長い間ご苦労様でした。

オフィス用ソフト

Microsoft Word

家ではWord2000を使っている。Microsoftの他の製品がそうであるように、他の選択肢がないためしぶしぶ使っている。最悪。容認しがたく遅く、非常識に不安定で、理解不能で作業効率を妨げるおせっかいな機能。バグがなく、マニュアルの通りきちんと動くWord95があったら3倍の値段でも買うのに。図が多く入った資料や、100ページを超えた文章を作ると信じられないくらい遅い。ファイルが二度と開けなくなるような落ち方も何回か経験している。開発者はこんな遅いプログラムを作って恥ずかしくないのかな?

オートコレクトの機能はできるだけ、OFFにして使っている。いちいち設定するのも大変だ。操作によっては勝手にヘルプを表示するところ、さらに勝手に現在のウィンドウを小さくしてヘルプを表示する機能は遅いことも手伝って本当に腹が立つ。

機能が少なくても良いから、もっとコンパクトで動作が速いものを出して欲しい、といつも思っていたが、ある日、それは前のバージョンじゃないかということに気が付いた。アップグレードしたくない。

Microsoft Excel

Excel2000を使っている。ExcelはMicrosoftの中ではもっとも評価しているソフトウェア。それぞれの点で不満は感じない。感動もないが。

Microsoft PowerPoint

PowerPoint2000を使っている。複雑なプレゼンテーションはしないので、まあ満足。全体的な操作性、ページ番号の指定、表現力は以前のバージョンよりこなれてきたと思う。ただし、まだ表が扱いにくいところが不満。

ユーティリティ

ウイルスバスター

リンクという会社だったころから使用していた。ただし、今は会社ではMcAfee VirusScanが標準で、自分のパソコンではプレインストールされているNorton AntiVirusを使っている。

一時はウイルスパターンファイルもちっとも更新せず、非常に問題だったが、最近はかなりよくなった。しかし、一時どんな質問メールを送っても回答が著しく遅く、理由にメールシステムのトラブルを挙げていた。そんなにメールシステムのトラブルがいつも起こるはずがないし、それほど起こるシステムを導入したのなら、それ自体が問題。急速に客が増えて返事が遅れることは理解できるが、姑息な理由を使うのは信じられない。それ以来、会社自体は信頼できなくなったが、他社で満足できるものがないので利用している。最近でもパターンファイルの更新が、サーバーが混んでいてできなくなったりしているが、まだ後手後手の体質が残っているのかと思ってしまうが、製品自体はなかなかよくできていると思う。何回もお世話になっているし。

なくなってしまったプログラム

なくなってしまった、あるいは開発が終了してしまったプログラムについてはこちらに整理しています。

AutoFTP

これは便利。

FFFTPと同様、フリーのFTPソフト。以前はWebサイトの管理にもFFFTPを使っていたが、uploadし忘れなどのミスを起こしがちなので、Webサイト管理専用のFTPを探していたところ、見つけた。これを使ってからはuploadのし忘れがほとんどなくなり、手放せなくなった。

予め、Webサーバーの設定と、自分のパソコンのローカルなフォルダの情報を登録しておくと、更新したファイルだけFTPできる。接続先のサーバーは複数選択できるので、複数のサイトを管理することが出来る。

Delphiで書かれていることも気に入っている点。ただし、最近バージョンアップされていないのが残念。PASVモードなどに対応してくれれば良いのに。と思っていたら、作者さんが忙しくなって、開発が終了してしまった。とっても残念。

Adobe Page Mill 2.0J

はっきりいって最悪。二週間くらい試し、何とか利用しようとして工夫したが、使い物にならず、使わなくなった。本当にお金を返して欲しい。無料のNetscape Composerのほうがずっとよくできている。生成するHTML文はめちゃくちゃ。DOCTYPEを宣言しても勝手に消す。バージョンアップしているようだが、HTML4.0に準拠している素振りもない。オーサリングソフトを作成するソフトウェア会社は、もっと責任感をもって仕事をして欲しい。こんなみかけばっかりのページしか生成しないソフトばかりだから、めちゃくちゃな文法のHTML文がインターネット上にあふれている。情報の有効活用という意味でも、社会全体に大きな損失をもたらしていると思う。

このページに関するご要望は高谷 徹(toru@takayas.jp)まで